広島・堂林も続いた! 球団史上初同一カード3戦連続満弾 歴史的G3連倒で5割王手

4回、左越えに勝ち越しの満塁本塁打を放つ堂林(撮影・西岡正)
 笑顔でガッツポーズする堂林
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 「巨人5-10広島」(17日、東京ドーム)

 広島が球団史上初の同一カード3日連続満塁弾で巨人に3連勝した。2-4と劣勢の四回1死満塁で、堂林翔太内野手(30)が左翼席へ突き刺した。3試合連続満塁弾はNPBタイ記録。球団では1991年以来31年ぶりで、同一カード3戦連続となると50年の中日以来72年ぶりの快挙だ。チームは今季初めて3点差以上から逆転勝利。借金「1」、今日にも自力V復活の可能性が出てきた。

 東京ドームの鯉党が泣いた。背番号「7」のタオルを手にしたファンは筋書きのないドラマに感情があふれる。2点を奪い2-4で迎えた四回1死満塁。代打・堂林が逆転の満塁弾をたたき込んだ。

 「みんながつないでくれたチャンス。打つことができてよかった」

 野村に代わって打席に立ち、鍬原と対峙(たいじ)した。真ん中に甘くなったカットボール。失投を一振りで仕留め左翼席へ突き刺した。今季5本目。満塁弾は自身3本目だ。

 球団史を塗り替えた。15日の3連戦初戦で磯村が、翌16日は長野がグランドスラムを決めた。同一カード3日連続満塁本塁打は50年・中日以来72年ぶり。球団では史上初めてだ。球団としての3試合連続も6度目のリーグ制覇を成し遂げた91年以来31年ぶり2度目だった。

 代打策が最高の結果を生んだ。佐々岡監督は「本当に大きな一発だった」とにっこり。つなぎの攻撃をスタイルとしながら3試合で計8本塁打については「うちらしくない感じはありますけど、ドーム(球場)というのもありますし」と笑顔が絶えなかった。

 この日は、中京大中京高の後輩である磯村とドラフト3位・中村健(トヨタ自動車)も本塁打を放った。磯村とは09年夏の甲子園を制した際の優勝バッテリー。中村健は堂林らを見て中京大中京高に憧れた。不思議な縁に「たまたまですね」と言葉を紡いだ。

 単独2位を守り勝率5割復帰まであと1勝とした。野村が三回までに4失点。この日までの89試合で3点差以上を逆転したことは一度もなかった。90試合目にして初めてその流れを断ち切ったことは、今後の戦いに弾みがつきそうだ。

 18日からは本拠地に戻り9連戦最後の阪神戦に臨む。

 「とても雰囲気よくやれている。あした(18日)からも試合ありますし、しっかり戦えるように。自分の役割を理解しながら今後もやっていきたい」。チームが前回3試合連続満塁弾を記録した91年に生を受けた堂林が、チームの勢いをさらに加速させた。

 ◆3試合連続満塁本塁打 球団では1991年以来、31年ぶり。同一カードでは50年・中日以来、72年ぶりとなった。今季広島の満塁本塁打は堂林が5本目で91年は7本。球団の代打満塁弾は16年7月30日・DeNA戦の小窪以来。

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