カープ床田 自己最多8勝目 得点圏被打率驚異の・154 5度目の連敗ストップ

 6回、長野の適時打で生還したマクブルーム(10)と笑顔でタッチを交わす床田(撮影・立川洋一郎)
 ヒーローインタビューを終え、お立ち台で8勝目を示すポーズを見せる
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 「広島4-1DeNA」(13日、マツダスタジアム)

 広島・床田寛樹投手(27)が8回1失点の快投で今季5度目の連敗ストッパーを演じた。チームを3位に再浮上させ、新加入の秋山に本拠地初勝利をプレゼント。チームトップ、自己最多となる8勝目を挙げた。“困ったときの床田”は本当に頼りになります。

 床田が粘りに粘ってチームをまたも連敗から救った。

 初回に佐野に先制弾を食らった。しかし、そこから追加点は許さなかった。三回、四回、六回、七回、八回。何度も何度も得点圏に走者を置きながらも失点は許さない。得点圏での被打率は驚異の・154。これが左腕の真骨頂だ。

 「ずっとやられていたので、絶対抑えてやろうと思って投げました」

 特に六回1死二塁では本塁打を打たれている佐野との対決。執ように内角を攻めて最後は内角へのツーシームで崩し二ゴロ。八回も2死二塁で佐野。ここはこの日のMAX150キロを見せて最後は外のスライダーで空振り三振。しっかりとリベンジした。

 本人は調子が悪かったという。

 「今年一番悪いんじゃないかというくらいのブルペンだったので。それでもこうやって、点は取られましたけど、粘って投げられたというのは自分の中ですごい成長したんじゃないかなと思います」と手応えを口にした。

 佐々岡監督も成長を認める。

 「自信もあるだろうし、対自分ではなく、対打者。ただキャッチャーミットめがけて投げているのではなく、配球を考えながら投げている」

 成長一途の床田には球界の注目も高まってきた。この日、監督推薦で自身2度目の球宴出場を決めた。先日は視察に訪れた侍ジャパンの栗山監督が「(佐々岡監督と)床田に関してはすごく話した」と先発だけでなく、リリーフとしての適性も意見交換をしたと明かした。存在感は増すばかりだ。

 それでも変わらないのが床田だ。自己最多の8勝目。勝利球の行方を聞けば「栗林が秋山さんに渡してと。秋山さんも喜んでくれて、“デッドボール当たったけどウイニングボールもらえた”と言ってくれました」と笑顔。あっさりとプレゼントした。

 5度目の連敗ストッパー。チームがピンチを迎えれば飄々(ひょうひょう)とマウンドに上がり白星をもたらす。この男は頼りになる。

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