カープ坂倉 絶好調20戦連続H! 阪神戦初黒星も先制弾 苦手・西から価値ある一発

 「阪神3-2広島」(6日、甲子園球場)

 ついに阪神に負けた。広島は二回に坂倉将吾捕手(24)の20試合連続安打となる8号2ランで先制するも、先発の床田が四回に四球を挟んで計4安打を浴び、逆転を許す。その後も阪神の継投の前に反撃できず。今季最少の2安打で惜敗。阪神戦は12試合目にして初黒星。きょう7日も敗れれば4位転落の危機を迎えた。

 坂倉がバットを鋭く振り抜くと打球はあっという間に右翼スタンドに飛び込んだ。

 二回、マクブルームが相手失策で出塁。坂倉はカウント1-1から真ん中に入ってきた西勇の直球を完ぺきに捉えた。先制の8号2ランとなった。

 「先制できたので良かった。会心ではないですけど、いいスイングはできた」

 西勇には今季8打席で無安打と封じ込まれていた。もっとも大事な場面で出た一発に価値がある。

 「打ってないなとは思ってましたけど嫌な感じはなかった。(対策?)全然。別に変えることなく、いいスイングをしようというのを継続してできているので、その結果なんだと思います」

 この一発で6月9日の楽天戦から20試合連続安打となった。この間、8試合連続を含む12試合で2安打以上と安打を量産してきた。

 「秘けつは試合に元気よく出られていることです。いろいろ自分でやりたいことを試合の準備としてできているのが一つかな」

 試合前、炎天下の甲子園のグラウンドで体を動かす坂倉の姿があった。灼熱(しゃくねつ)といってもいい人工芝の上で、ストレッチ、ダッシュなど、チームの全体アップの前に黙々と自らのメニューをこなすのが日課だ。本職の捕手だけでなく、三塁、一塁もこなす。体調には人一倍気を使っている。日々の努力の成果が、チームで唯一開幕からフル出場し、すべてで5番を任されていることにつながる。

 目の前では阪神・近本が30試合連続安打を達成。刺激を受けないわけはないが、冷静に答えた。

 「数字と戦っていいことはない。あまり数字にとらわれずに今、いい打席内容が増えているので、続けていけるように頑張りたい」

 坂倉の奮闘もチームは連敗。7日も敗れるようなことがあれば、4位に転落する。危機ではあるが、カープには絶好調の5番がいる。七夕の夜もきっと打ってくれるはず。その先に8日から秋山が加われば再浮上は可能だ。

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