カープ床田 阪神戦初黒星 今季3戦3勝の虎キラー まさか四回2死から3失点

 4回、阪神に勝ち越しを許し、悔しげにベンチへ戻る床田(撮影・飯室逸平)
 4回、山本(奥)に勝ち越し打を浴びた床田(撮影・山口登)
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 「阪神3-2広島」(6日、甲子園球場)

 今季これまで3戦3勝、防御率1・17と阪神には抜群の好相性を誇った広島・床田。チームとしても無敗のお得意さまに、黒星…。

 “あの回”だけだ。7回を投げ、そこ以外では1安打しか許さなかっただけに、2点リードで迎えた四回、4安打1四球での3失点が際立ってしまった。

 2死無走者からだった。近本に30試合連続となる中前打を許すと、佐藤輝に右前打、大山四球で満塁から北條に同点の左前2点打、続く山本に勝ち越しタイムリーと、一気呵成(かせい)の逆転劇にのみ込まれた。

 6月28日・ヤクルト戦に続いての黒星。しかし佐々岡監督の評価は揺るがない。「不運な当たりがありながら、もう一踏ん張りというところ。七回までしっかりと投げてくれた」とねぎらいの言葉をかけた。

 本人からも、強気が顔をのぞかせる。近本も「別にヒットOK」と、動揺を否定。北條の左前タイムリーも152キロがどん詰まりでショートの頭を越えたもの。「力を入れた分、詰まる幅が大きすぎた」と、むしろ自身の威力が“勝り過ぎた”と分析した。

 敗戦は、現実。しかし力はこちらが上。阪神とは「再来週(18日~・マツダ)また当たるので、やり返せるように」。左のエースが、気炎を上げた。

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