広島“魔の八回”イニング別ワースト失点 逆転負け首位陥落 佐々岡監督「課題が残っている」

 「広島3-5ヤクルト」(14日、マツダスタジアム)

 “魔の八回”にまたも暗転した。広島は1点リードの八回に2番手のニック・ターリー投手(32)が村上に本塁打を打たれるなど打者3人に対して1死も取れずに降板。代わった森浦も打たれ逆転負け。連勝は4でストップし、わずか3日で首位を明け渡した。八回はイニング別でワーストの32失点となった。

 またも“魔の八回”に沈んだ。

 1点リードの八回、ベンチは左腕の新外国人ターリーをマウンドに送った。村上に対して初球153キロはボール。次の投球に入ろうとしたところで土山球審がボールの交換を指示した。指先に唾をつける行為が理由だった。

 そして、投じた2球目、154キロの速球を完璧に捉えられると、打球はカープファンの悲鳴の中、バックスクリーンへと飛び込んでいった。気落ちしたのか、続く中村の一、二塁間へのゴロにベースカバーが遅れ、内野安打にしてしまうと、青木への四球後降板を告げられた。代わって登板した森浦は1死二、三塁から長岡に中前に落ちる勝ち越し打を許した。痛い逆転負けで連勝は「4」でストップ。首位からも転落した。

 ターリーは「あのような燃える展開で投げたけど、抑えられずにガッカリしている。チームをガッカリさせてしまったので、次は勝ちに貢献したい」とリベンジを誓っていた。

 佐々岡監督は痛恨の表情で振り返った。

 「今、八回は決められていない。流動的にしている。こっちが判断した中で(ターリーを)投げさせた。唾をつけて投げてはいけない。言っているんだけど癖なんでしようがない。そのぐらいで動揺してはいけない。八回の難しさ、まだまだ課題が残っている」

 これでチームの16敗中、リリーフは9敗目となった。特に八回は39試合でイニング別の失点の中でワーストとなる32失点。開幕時の中崎から始まって、島内、ケムナ、ターリーと固定できていない。先発陣が強力なだけにこの課題をクリアできれば、勝っていけるはずだ。

 また、本拠地マツダスタジアムのヤクルト戦は今季3連敗となった。昨季もここでは2勝9敗1分けと苦手にした。首位を争う相手に地の利を生かせないと苦しい。

 15日は前回登板で7回1安打という快投を見せた新外国人アンダーソンが先発する。すべての負の流れを助っ投が払拭してくれると信じたい。

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