広島・小園外しも G倒奪首へテコ入れ 3位転落に佐々岡監督「考えていく」

 4回、空振り三振に倒れる小園(撮影・神子素慎一)
 4回の攻撃を終え交代を告げる佐々岡監督。左は堂林
2枚

 「中日4-0広島」(1日、バンテリンドーム)

 広島の佐々岡真司監督(54)が、22打席連続無安打となった小園の起用方法を検討する考えを示唆した。チームは今季2度目の零封負けで、ゲーム差なしの3位に転落。3日からは本拠地で首位・巨人と3連戦を戦う。現状を打破するために、不振に苦しむ若鯉を先発から外すことも選択肢に入れ、布陣を変更する可能性が出てきた。

 4点を追う九回。先頭で打席に向かったのは、小園ではなく代打・長野だった。ベンチは3打数無安打2三振だった若鯉ではなく、背番号「5」に反撃の糸口を託した。

 「(状態が)上がってこない」。試合後、小園について問われた佐々岡監督の表情は曇った。

 背番号51に復調の兆しが見えない。柳に対して、二回無死一塁は外角チェンジアップにタイミングを外されて一ゴロ。四回無死は内角低めのカットボールに空振り三振した。六回1死も膝元への直球に振り遅れ気味の空振り三振に倒れた。

 打率・153。苦しんでいる。最後の安打は4月24日・DeNA戦の五回に放った遊撃内野安打だ。以降は長いトンネルに迷い込み、22打席連続で安打が出ていない。「それ(状態)を踏まえて考えていかないといけないとは思います」。今後の起用法について問われ指揮官は、こう答えた。今後はスタメンを外すことも含めて検討する考えだ。

 佐々岡監督は小園をレギュラーの1人として開幕から「3番・遊撃」で起用。しかし、打率1割台が続いて状態が上向かないと見ると、4月22日・DeNA戦からは7、8番で起用してきた。

 高卒4年目の21歳に対して、これまでは「そう簡単には外せない」、「乗り越えないといけない選手」などと話し、自らの殻を破ってほしいと背中を押してきた。

 ただ、チームの状況を考慮すると、いつまでも我慢はできない。開幕ダッシュを決めた要因の1つが、下位打線からのつながりだった。得点力アップを見据えた時、小園はこれまでとは違う起用となる可能性が出てきた。

 この試合では、柳に対して三回まで毎回得点圏に走者を進めながら無得点。継投で逃げ切られ、今季2度目の零封負けを喫した。柳には前回の対戦で完封を許しており、右腕に対して16イニング連続無得点となった。

 「(3日・巨人戦から)1週間マツダで試合がある。お客さんがたくさん入ると思うので巻き返したい」。佐々岡監督は力を込めた。ゲーム差なしの3位に転落したが、首位巨人と2・5差。3日からの直接対決次第で逆転は可能だ。5月はこいのぼりの季節。大きく空を舞うために、あらゆる選択肢を考えていく。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス