カープ西川龍馬4安打!セ界一の安打製造機 通算600安打&セ単独トップ38安打

 「広島2-8ヤクルト」(27日、マツダスタジアム)

 広島の西川龍馬外野手(27)が、4安打2得点で存在感を示した。初回の右前打で通算600安打とすると、その後も快音を響かせ続けた。前試合からの連続打数安打は5打数連続となり、安打数はリーグ単独トップの38安打に。チームは原を打ち崩せず、あと1勝に迫った球団通算4500勝は28日に持ち越しとなった。

 魅力が凝縮された打撃だった。コースや球種をいとわずに、西川が右へ左へ打球をはじき返した。高い技術を示し、強い印象を残した4安打2得点だ。

 「ミスショットが少なくなってきているので、その辺に関してはいいかなと思います。きょうは全部ヒットになりましたけど、あとは凡打でも、いい凡打が増えればいいかなと」

 初回から全開だ。2死からの打席で、膝元のカットボールに対して腕をたたんで右前打。通算600安打を達成した。三回の2打席目は外角カーブをおっつけて左前へ運んだ。

 真骨頂を見せたのは先頭で迎えた六回の打席。見逃せばボールという真ん中低めのスライダーに反応した。捕球体勢をとった内山壮のミットがグラウンドにつくほどの、地面スレスレの球にバットを合わせた“悪球打ち”で、左翼線への二塁打にしてみせた。

 八回は右前打で今季初の4安打。前試合からの連続打数安打を「5」に伸ばした。佐々岡監督は「龍馬がね。しっかり集中してやってくれている」とたたえた。22日のDeNA戦から3番に入り、この日が4試合目。その間、17打数10安打で打率・588と結果を残している。

 昨季の契約更改交渉時、西川は「誰よりもヒットを打ちたい」と力を込めていた。19年8月には42安打を放ち、78年の水谷実雄、04年の嶋重宣が持つ球団の月間最多安打記録に並んでいた。昨季はチーム最多の144安打を記録した。

 固め打ちで安打数は中日・大島を抜いてリーグ単独トップの38本に。それでも「まだ始まったばかりなんでそこばっか意識しても。そういうのは最終的に終わってみてからでも別にいいかなと」ときっぱり。目の前の1球、1打席に全力を尽くすだけだ。

 チームの連勝は3で止まり、球団通算4500勝は28日に持ち越しに。「ベンチの選手も声を出してくれて盛り上げてくれるので、雰囲気自体は悪くない。またあした良い形で勝てればいいかなと思います」。気持ちを切り替えてグラウンドに立ち、笑顔で試合を締めくくってみせる。

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