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広島・小園 プロ初サヨナラ! 不振で8番降格、悩める男が決めた 延長十回劇的犠飛

 延長10回、サヨナラの中犠飛を放ちジャンプして喜びを爆発させる小園(撮影・立川洋一郎)
  延長10回、サヨナラの中犠飛を放つ小園
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 「広島5-4DeNA」(24日、マツダスタジアム)

 勝利への執念が劇的な逆転サヨナラ勝利を呼び込んだ。1点ビハインドで迎えた延長十回。坂倉の中前適時打で追い付き、1死満塁から小園海斗内野手(21)の中犠飛で熱戦に終止符を打った。延長戦今季初勝利でチームは3連勝。2012年以来となるDeNA戦の開幕6連勝を決め、球団通算4500勝まであと1勝に迫った。

 中堅へと伸びる打球に、疑いはなかった。マツダスタジアムが揺れた確信の一振り。得点が入ると、小園は一塁ベース付近で何度も跳びはねた。プロ入り初のサヨナラ犠飛に興奮と喜びがあふれ出る。「初めてサヨナラを打ったので、まだ震えています」。一気に広がった輪の中に、手荒い祝福に笑顔で応えるヒーローがいた。

 3-4で迎えた延長十回だ。坂倉の中前適時打で同点に追いつき、なおも1死満塁。球場全体が押せ押せムードに包まれ「あんまり覚えていないですね」と率直な心境を明かしつつも「シンプルにバットに当てれば何か起こると思って」。三嶋の初球、高めに浮いた148キロを思い切りたたいて中犠飛。三塁走者を本塁へ迎え入れるには、十分な飛距離だった。

 期する思いをバットに込めた。九回の打席では無死一塁の場面で平凡な三飛に凡退。「チャンスをつぶしてしまったので最後、かえそうという気持ちにもなれた」。熱戦に最高のエンディングを用意した男は、初めて味わう空気に酔いしれた。「うれしかったですね。なかなか結果も出ていなかったので、チームに貢献できて良かったです」と喜びをかみしめた。

 打率1割台の不振にあえぎ、22日の同戦から3試合連続で8番に座っている。この日、室内での試合前練習ではフリー打撃の後、東出野手総合コーチに助言を仰ぎながらバットを振った。「シンプルに投手の足元に打っていくという、本当にトスバッティングぐらいのイメージで今はやっている」

 五回は無死一塁で遊撃への内野安打を放った。自然と出たヘッドスライディングに、現状打破への思いが表れていた。今季2度目のサヨナラ勝ちに佐々岡監督は「最後の最後まで粘り強く、ファンの声援の後押しで勝ったと思います」と、球場と一体で手にした白星を笑顔で振り返った。

 お立ち台で小園は「これをきっかけに、どんどん暴れていきたい」と力強く決意表明した。泥くさく、懸命に。頼りになる歯車として勝利を支えていく。

 ◆通算4500勝まであと1 広島は24日・DeNA⑥戦(マツダ)で今季15勝目を挙げ、球団通算4499勝(4811敗371分け)とした。巨人、阪神、オリックス、中日、ソフトバンク、西武、日本ハム、ロッテに次いで、プロ野球史上9球団目の4500勝に王手をかけた。初勝利は1950年3月14日・国鉄②戦(広島総合=○16-1)。

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