カープ佐々岡監督「良い戦いできている」 対戦一巡で手応え 巨人負けて首位浮上

 広島・佐々岡真司監督(54)は15日、マツダスタジアムでの練習後、取材に応じた。セ・リーグ5球団との対戦を一巡し「良い戦いができてるとは思います」と手応えを口にした。17試合で11勝5敗1分けの首位だ。先発6本柱が安定し、つなぎの打線で得点を重ねる。就任3年目で目指す野球ができている現実を冷静に見つめた。

 セ・リーグ5球団との対戦を一巡終えて6個の貯金。上々の滑り出しに佐々岡監督も手応えを口にした。

 「良い戦いができてるなとは思います」

 開幕6連勝から始まり、1日からの中日3連戦で3連敗を喫したが、それ以外は互角以上の戦いができている。

 投手陣を見れば大瀬良、九里、森下、床田の4本柱を中心とした先発6人全員が白星を挙げるなど安定しているところが大きい。

 「4本柱そして遠藤、玉村としっかりと先発陣が試合を作ってる分、こういうゲーム展開になっている」

 好調な投手陣が好循環も生んだ。来日が遅れていた2人の新外国人。先発タイプのアンダーソン(前レンジャーズ)、左腕リリーフのターリー(前ホワイトソックス傘下3A)はすでに2軍で来日初登板を済ませている。アンダーソンは先発し6回1失点、ターリーは2試合で無失点とともに好投した。普通なら飛びつきたくなるところだが、もう少し調整させる方針だ。

 「今、準備しているところでしっかり準備できれば。投手陣がみんな調子良いのでなかなか(上げられない)というところはありますけど、しっかり準備はしてくれてる」

 台所事情に余裕があるため、じっくりと時間をかけられる。力のある投手が控えることで、競争心もあおることになり、相乗効果が生まれる。

 打線は鈴木誠也のメジャー挑戦で得点力の低下を指摘されてきたが、つなぐ野球で対抗した。チーム本塁打はリーグ最少の4本ながら17試合で79得点、1試合平均は昨季の3・89から4・65とアップした。

 「課題であったつなぎの野球、誠也が抜けてホームランで点を取れない中、つないで1点1点の積み重ねをうまくできている」

 就任3年目で投打ともに最も手応えを感じている。となれば、当然、目指すは4年ぶりの優勝。打線がつないでもぎ取った得点を先発陣が守り、守護神・栗林へつなぐ。2022年版カープ野球で悲願達成まで突き進む。

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