これぞ22年型カープ野球!会沢粘りの中前打「何とかして塁に出る」 大野撃ち2点打も
「中日3-2広島」(1日、バンテリンドーム)
最後まで諦めなかった。1点を追う九回。先頭の広島・会沢翼捕手(33)が中前打を放ち、代走・曽根はR・マルティネスの代打・松山への初球で二盗を成功させた。無死二塁。逆転を信じたが、松山も“神様”上本も代打・長野のバットからも快音が聞かれることはなかった。今季7試合目で初めて敗戦を味わうこととなった。
会沢が意地の一打の意義を口にする。
「ああいうところで何とかして塁に出るというところは、チーム全体としてやっていることなのでね」
球団新記録となる開幕7連勝はならなかった。だが、快進撃を支えてきた戦い方はこの試合でも変わらずできた。1点を先制されたが、四回は1死一、二塁から坂倉の投ゴロを大野雄が悪送球で満塁とすると、すかさず会沢の2点適時打で逆転した。
相手がエース級であってもつなぐ野球を続けることで、プレッシャーを与えることができる。そして、スキが生まれればそこを一気に突く。強者の戦い方ではないが、これこそが22年型カープ野球だ。
巨人に並ばれたが首位は変わらず。会沢は「一戦一戦戦っていくことが大事になっていく」と言った。次戦も変わることなく、粘りの野球を続けていくだけだ。





