高2軍監督ファーム今季のテーマ“育成と準備”

 今季のウエスタン・リーグが18日、開幕した。広島は同日の中日戦(ナゴヤ)が中止となり、19日の同戦が開幕戦となった。昨季から2軍監督に就任した高信二監督(54)は今季の2軍のテーマを「育成と準備」に定め、1軍戦力のサポートと将来のチームを担う若手の成長に注力する考えを示した。

 最大限の準備が、ゆくゆくは個々のレベルアップにつながる。広島2軍は19日に開幕戦を迎え、鍛錬を積みながら1軍を目指す日々が本格的にスタートした。高2軍監督は「育成と準備。1軍戦力に何かあった時にすぐ準備できる態勢と2、3年先のカープを背負えるような育成の両方を追いかけていきたい」とテーマを掲げた。

 昨季は2軍で牙を研いだ小園、林が1軍戦力として躍動。今年も先の2人に続く若鯉を送り出すことが重要な役割となる。「1軍選手がケガをした時、『誰も居ないじゃないか』とならないように、大きな穴にならないようにね」。長丁場のペナントレース。主力選手に万が一の事態が発生しても、大きな戦力ダウンにならないように力を付けさせる。

 その力量を付けるためには試合での経験値が何より肝要。「練習でいくらやっても、試合で力を出せない選手はいる。一番は実戦の中での対処」と貪欲なアピールを求めた。2軍と言えど、結果を出すことが1軍昇格への近道だ。「内容が一番だけど数字も。『下(2軍)で・350打ってるぞ』と言えば、1軍首脳陣にアピールになる。そういう面にもこだわってもらいたい」と語った。

 2021年度ドラフトでは、育成を含めて高卒選手が5人入団。野手ではドラフト4位・田村俊介外野手(愛工大名電)を筆頭に、将来性豊かな若鯉が名を連ねる。1軍出場機会はある一方、定着に至っていない選手もおり、1軍キャンプに帯同していた羽月、正随は現在2軍で調整中。1軍昇格候補として名前が挙がるよう、技術向上を図って実戦でのアピールを続ける。

 投手陣では、1軍経験のある中田、薮田、コルニエルらも1軍舞台を虎視たんたんと狙う。「中崎が、ああやって球威を取り戻したように、そういう(中堅の)選手ももう一回鍛え直して。ファームだったら圧倒的な感じで抑えないといけない」と高2軍監督。若手の成長と中堅の復活を目指しながら、選手層に厚みを加えていく。

 高 信二(こう・しんじ)1967年4月16日生まれ。福岡県北九州市出身。現役時代は右投げ左打ちの内野手。85年度ドラフト2位で東筑から入団。高い守備力を武器にユーティリティープレーヤーとして活躍。98年の引退後はチームスタッフを経て2軍コーチに就任。03年から1軍の内野守備走塁コーチなどを務め、15年は2軍監督。16年からは1軍ヘッドコーチとしてリーグ3連覇に貢献した。現役時代の通算成績は668試合の出場で打率・235、3本塁打、50打点。

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