広島ドラ5松本 栗林フォーク習得目指す 守護神らの“極意”つかんでV方程式入りへ

 広島のドラフト5位・松本竜也投手(22)=ホンダ鈴鹿=が29日、キャンプで栗林良吏投手(25)を筆頭にフォークを操る先輩投手から、教えを請うことに意欲を示した。社会人時代はチェンジアップが持ち球だったが、現在はフォークの練習に励んでいる。守護神が代名詞とする宝刀を磨き、開幕1軍を狙っていく。

 2月1日のキャンプインを、松本は心待ちにした。先輩投手との練習は、何より貴重な時間になる。「フォークの使い方、考え方、握り方など、栗林さんだけでなく1軍メンバーの先輩方にしっかり聞いていければ」と、フォークの助言を求めていく考えだ。

 チーム内で、フォークの使い手として真っ先に浮かぶのが栗林。昨季は37セーブで、新人王に輝く活躍を支えた守護神の代名詞を、松本も画面を通して見てきた。「カウントも取れて、決め球の精度もすごく高い。打者が振っていった中で『落ちた』というそぶりが多く見受けられた。そういうところはすごい」と分析した。

 直球と似た軌道で落ちるからこそ、打者が手を焼く栗林の宝刀。投げ方のイメージや練習法など、キャンプは多くのヒントを得られる機会となりそうだ。栗林以外にも、大瀬良や九里もフォークを武器に投球を組み立てる。経験と実績ある1軍クラスの投手に教えを仰ぎ、極意を吸収する“いいとこ取り”で自身の成長につなげる。

 東邦ガスの補強選手として出場した昨年12月の都市対抗野球では、全て中継ぎで3試合に登板して計8回を無失点と活躍。1回戦の投球を映像でチェックしていた佐々岡監督も「度胸がある。競った場面でいいものを見せてくれている」と中継ぎ適性に期待を寄せていた。フォークを自在に操ることができれば、新セットアッパーを目指す上でも大きな武器になる。

 自身は高校時代にフォークを持ち球にしていたが、社会人時代はチェンジアップに変えたため封印。都市対抗野球終了後、プロ入りに際してフォークを再度磨くことを決めた。「落ちるボールがあれば、投球の幅も楽になる」と再習得の狙いを明かした。

 新人合同自主トレでは、捕手を座らせたブルペン投球を複数回行っており、仕上がりは順調。「理想を求め過ぎず、段階を踏んで使っていけるように」と松本。新たな武器を習得して実り多きキャンプを過ごせれば、開幕1軍の座は大きく近づいてくる。

 ◆松本の21年・都市対抗VTR 1回戦・三菱重工East戦で好救援。1点リードの六回2死二塁から登板し3回1/3を2安打無失点。2回戦・日立製作所戦はタイブレークの延長十回1死満塁からマウンドへ。2者連続三振で相手を抑えてサヨナラ勝ちを呼んだ。続く準々決勝・ホンダ熊本戦は六回から登板し4回2安打無失点。ただ、チームは敗れた。3試合にリリーフ登板。計8回を無失点の内容だった。

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