広島・会沢 正捕手渡さん!全試合出る 今季は出場70試合に止まり「自分に怒り」

 広島の会沢翼捕手(33)が13日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、現状維持の1億8000万円プラス出来高払いでサインした。来季が3年契約の最終年。今季は左脚の故障などで2度出場選手登録を抹消され、70試合の出場で打率・256、3本塁打、22打点だった。来季は正捕手として143試合フル出場し、勝利に貢献していく。(金額は推定)

 会沢は今季の悔しさを何度もにじませた。「本当に情けなかった」「怒りというものを自分に対して持っています」。会見中、そう言って唇をかんだ。左脚の故障などで2度出場選手登録を抹消され、出場は70試合止まり。正捕手の責任を果たせなかったことが何より悔しかった。

 来季の目標は143試合全てに出場することだ。負担が大きいポジションだけに、1年間を戦い抜くためには覚悟と準備は欠かせない。

 「プロ野球選手は試合に出てなんぼ。143試合?そこを目指さないといけない。この2年間、はっきり数字が出ていないので、来年ははっきりと成績を残さないといけない」

 19年に自己最多の126試合に出場して以降、2年連続で出場は100試合を下回った。「今までのトレーニングじゃダメだと気づかされた1年でもある」。来年4月には34歳になる。今オフは年齢を重ねるにつれて変化する体と向き合い、強く戦える土台作りに力を入れている。

 昨年から門をたたくのは、動作解析を専門とする「上達屋」。現在はケガ防止やパフォーマンス向上を目指し、股関節の使い方に取り組んでいる。

 「ビッグボスも股関節が大事だと言っていた。股関節をしっかりやっています」

 日本ハムの新庄ビッグボスは就任会見後、ケガ防止には股関節の柔らかさが必要だと説いていた。動きの中心となる部位が硬ければ故障リスクを軽減できない。柔軟性を高めたり、可動域を広げたり。継続性の重要さを知る男はコツコツと地道に汗を流す。

 今季は坂倉がリーグ2位の打率を残した。石原は堅実な守備で存在感を示した。若手が台頭した1年でもあるだけに負けられない。

 2度の離脱経験を今は前向きに捉える。「もう一回、野球の神様が『しっかりやれよ』と言ってくださった。『野球をなめるなよ』と」。その言葉を自分に言い聞かせながら、厳しい練習を乗り越えていく。

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