カープ高橋昂 格別5勝目 坂倉と念願お立ち台「いつか一緒に、と思っていた」
「広島7-1巨人」(9日、マツダスタジアム)
広島・高橋昂也投手(23)は、同学年の坂倉と上がったお立ち台で勝利をかみしめた。「サクがずっと活躍しているところを見ていた。いつか一緒に立ちたいなと思っていた」。5回4安打無失点で手にした5勝目は格別だった。
三者凡退は一度だけ。毎回のように走者を背負いながら要所を締めた。会沢ら野手陣の声に支えられ「気持ちを切り替えたりが、うまくいった」。2四球でピンチを招いた五回は、坂本を空振り三振に斬るなど、全力でしのぎきった。
9月27日に23歳の誕生日を迎えた。「(誕生日だった1月に)Tシャツをプレゼントして、そのお返しですね」。大道からはスピーカーをプレゼントされた。高校時代に埼玉で切磋琢磨(せっさたくま)した右腕と同じユニホームに袖を通す。その存在も刺激になっている。
開幕前に目標とした勝ち星に到達した試合は課題も見つかった。五回で球数は100球を超えた。球数を減らし、投球回を伸ばすことが今後のテーマになる。佐々岡監督は「もっとゾーンで勝負できるように」と背中を押した。
埼玉から両親が駆けつけた一戦。ヒーローインタビューで左腕は「最後の最後まで頑張っていきたい」と力を込めた。今季の残り登板を来季の飛躍につなげる。