広島・九里 うれしいプロ初の10勝到達 今季2戦2敗の虎にリベンジ星!

 「阪神2-8広島」(29日、甲子園球場)

 耐えて粘って、踏みとどまった。広島・九里は果敢に内角を突き、ピンチを乗り越える度に感情を表した。今季2戦2敗だった苦手の阪神戦で“虎狩り”に成功。8年目で初の2桁勝利に到達だ。「10勝できたことはうれしいけど、本当に野手の方に助けてもらえた」とナインに感謝を伝えた。

 最大のピンチは1点リードの六回。味方の失策もあって1死満塁とされたが、攻めの姿勢を貫いた。「逃げる投球をせず、ゾーンで勝負するつもりで」。梅野を一邪飛、続く代打・原口を中飛に抑えると、ガッツポーズで喜びを示した。

 3-0から四、五回に1点ずつ奪われたが、最後まで崩れなかった。直近2試合の乱調から変わり身を見せた。10勝目に佐々岡監督は「逆に遅いくらい。そのぐらいの力はある。大きな自信になると思う」とたたえた。

 プロ8年間で、故障知らず。その要因は「お父さんの教育」だと明かす。ボールを鼻に当てた時も、足を踏まれた時も「『歩いたら治る』と言われた」と苦笑い。マッサージを受ける回数も少なく、とにかく「投げるのが好き」。チーム屈指のタフさの原点だ。

 10勝で巨人・高橋(11勝)に次いでリーグ2位タイに浮上。最多勝争いにも名を連ね、「チームが勝てるような投球を継続していきたい」。さらに白星を積み上げる。

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