広島投壊 今季ワーストタイ13失点 菊池涼の失策から“Gキラー”九里が7失点KO
「広島0-13巨人」(22日、マツダスタジアム)
悪夢のような大敗だった。広島は今季ワーストタイの13失点。打線も戸郷を打ち崩せず、今季12度目の完封負け。両リーグ最速で60敗目に到達し、借金も今季最多タイの16となった。
初回、先頭の吉川の二ゴロを名手・菊池涼がファンブル。4月2日のDeNA戦以来、今季2個目のエラーで出塁を許すと歯車が狂い始めた。中12日で先発した九里亜蓮投手が踏ん張れず、1死二、三塁から岡本和に先制の2点適時打を浴びた。
九里は三回に中田への押し出し四球や、戸郷の三塁内野安打に林の失策が絡むなど一挙5失点。今季最短の2回2/3で、同ワーストタイの7失点でKOされた。「試合を作ることができず、中継ぎ投手とチームに迷惑を掛けてしまい申し訳ないです」と肩を落とした。
この試合前まで今季の巨人戦は4勝1敗、防御率1・43と好相性を誇っていたが、7敗目を喫した。佐々岡監督は「三回持たず、7失点でゲームが終わった。四球絡みで不利なカウントから甘い球を打たれたと思う。今日はそこに尽きる」と右腕に苦言を呈した。
打線も序盤の大量失点が重くのしかかり、つながりを欠いた。残りは28試合。応援してくれるファンのためにも一丸となり、一つでも上の順位を目指すしかない。