広島・野間“くせ者”1番へ「続けていこうかな」 新兵器効果で月間打率・394

 「広島(降雨中止)ヤクルト」(22日、マツダスタジアム)

 3試合連続マルチ安打を放ち、8月の月間安打数でリーグトップの「13」と勢いに乗る広島の野間峻祥外野手(28)は、不動のリードオフマンになるため、相手に嫌がられる打者を目指すことを誓った。

 つかんだチャンスは逃さない。野間が1番定着に向け“くせ者”になることを誓った。「いろいろ相手に嫌がられるような打撃ができれば。いやらしいところが出てくれば、相手にとっても嫌だと思う」と敵軍をかき乱していく構えを示した。

 勢いに乗っている。前半戦終了時点では打率・261だったが、後半戦開始後は絶好調。現時点で月間安打数リーグトップとなる13安打を放ち、月間打率は・394。19日の中日戦から3試合連続でマルチ安打を継続するなどバットが火を噴いている。

 「勝手に振ってくれるぐらいの感じで。バットを振ろうとしないように意識はしています」。決して当てにいくのではなく、投手の球速を利用するイメージで球を呼び込み、ヘッドを走らせる意識。そのスイングが功を奏しているという。

 朝山打撃コーチは「元々変化球を合わせるのがうまい。速い真っすぐが苦手だったが、最近はしっかり入っていけば、最悪ファウルで逃げられるという。その中で浮いた変化球が拾えるというのが不安なく打席に入れているのかなと思う」と好調の要因を分析する。

 五輪中断期間にグリップと芯の間が膨れ上がったマスコットバットを練習に取り入れたことも好調の要因だ。スイング矯正に効果のある新兵器を導入し、「いい形で結果は出ているので、それは続けていこうかなと思う」と手応えを口にした。

 俊足巧打が持ち味の野間。リードオフマンとしてチームに貢献するためには機動力を生かすことも求められる。今季は7盗塁を決め、失敗はゼロだが、「少し大事にいき過ぎている。もうちょっと積極的にいけるように」と今後はより果敢に次の塁を狙っていく。

 雨天中止で、3カードぶりのカード勝ち越しは持ち越し。来週は2位・巨人、首位・阪神と上位チームとの対戦が待っている。「最下位ですし、目の前の1試合をいかに取るかを考えてチーム一丸となって頑張りたい」。切り込み隊長が大いに暴れ回り、チームに勢いをもたらす。

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