広島・野間 連敗「4」で、無得点イニング「34」で止めた! 逆襲の始まりじゃ

 5回、左前へ先制適時打を放つ
 7回、左中間へ適時三塁打を放ち、塁上で手をたたいて喜ぶ野間(撮影・立川洋一郎)
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 「中日1-3広島」(19日、バンテリンドーム)

 広島の野間峻祥外野手(28)が負の流れを断ち切った。0-0の五回2死一、三塁で左前適時打。14日・阪神戦の七回から続いていた連続無得点を34イニングで止めた。七回にも追加点を奪う適時三塁打を放ち2安打2打点の活躍だ。リードオフマンがつくった勝利への道。チーム一丸で白星をつかみ、連敗を4でストップした。

 一塁塁上で右拳を突き上げた。力強いガッツボーズに三塁側ベンチのチームメートも呼応した。待ちに待った瞬間だ。スコアボードに刻まれた「1」の文字。野間が35イニングぶりの得点となる左前適時打を放った。

 「前の2打席、ふがいない内容だった。本当に食らいついて。安打が出て良かった」

 0-0の五回2死一、三塁で出番が来た。大野雄の外角直球を逆らわずにはじき返した。この打席はバットを極端に短く持った。「内角にも投げ切られていた。拳1個ちょっとくらいかな」。対応力を上げて三遊間を破った。佐々岡監督は「よく打ってくれた。2死だったから価値がある」と目尻を下げた。

 14日・阪神戦の七回から始まった無得点。前日18日に3試合連続完封負けし、この日も四回まで1安打に封じられた。連続無得点は34イニングに伸びていた。

 誰もが胸に持っていた勝利への思い。四回2死三塁の守備では、鈴木誠が福田の打球を全力疾走してスライディングキャッチ。雄たけびを上げた。得点につながった五回2死一塁からの攻撃は、大瀬良が執念の右前打で野間へつないだ。

 「ずっと点が取れていなかったし、投手が頑張っていて取れていなかった。何とか、という気持ちだった」。野間は力を込め言葉を紡いだ。全員の思いを込めたバットで結果を出した。

 7月10日・ヤクルト戦から1番を担う。エキシビションマッチでもリードオフマンとして打率・500。四死球も計7個で出塁率・606を残した。好調そのままに七回2死二塁では適時三塁打で追加点を奪った。

 打席ではシンプルに「左中間や中堅にしっかり入っていく。そっちに強い打球を打つ」と心掛ける。10試合連続1番で起用され、2安打2打点。後半戦の打率は・333と存在感を示している。

 「チーム一丸となって勝ちに向かっていけば、きょうみたいな試合ができる。あしたはマツダ。何とか初戦を取りたい」。打破した負の流れ。広島から再び上昇気流に乗る。

 

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