「広島２－４ＤｅＮＡ」（６日、マツダスタジアム）

　先発した広島の大瀬良大地投手（３０）は７回３安打２失点。４月９日以来の今季３勝目はつかめず、自己ワーストの７試合連続勝ち星なしとなったが、次戦への収穫も持ち帰った。

　四回２死まで一人の走者も許さない完璧投球。その四回は２死一塁でオースティンに高めの釣り球を中越えに運ばれ、同点２ラン。味方が２点を先制した直後だっただけに「思ったよりも手が伸びる所だった。ああいう風に、ホームランになるところに投げてしまった」と悔やんだ。

　直近２試合はいずれも６失点だっただけに、７回を２失点にまとめた点は明るい兆し。「セットになって、うまくタイミングがかみ合っていなかった」という理由から、セットポジション時のグラブの位置を胸の高さにするなど、工夫も施した。「今日も（点を）取ってもらったところで点を取られてしまった。反省する部分を探したらキリはないですが、きょうよりもいい内容、いい結果を求めて、チームのためにやりたい」と大瀬良。復調気配が漂った１０６球を、次戦につなげる。