広島・九里 復帰星!新型コロナ離脱から3戦目 7回2/3を0封で6勝目

 「巨人0-1広島」(30日、東京ドーム)

 今季最多タイ124球の熱投が報われた。野間の打球が右翼席へ着弾すると表情を緩ませ、小さく拳を握った。7回2/3を6安打無失点で5月19日以来の白星。チームトップとなる6勝目を挙げた広島・九里は「勝てて良かった」と声を弾ませた。

 緊迫した投手戦を制した。巨人の山口が八回1死まで無安打の快投。それに負けじと力強く腕を振った。直球を軸に多彩な変化球を内、外に散らし、凡打の山を築いた。

 「本当に山口さんがいい投球をしていたので、何とか先に点をやらないように投げた。磯村がいいリードをしてくれました」。今季初コンビを組んだ女房役をたたえた右腕を佐々岡監督は「しっかり攻めている中での投球だった」と評価した。

 5月23日にPCR検査で新型コロナウイルス陽性が判明。その後、6月16日の日本ハム戦で復帰し、3試合目でようやく白星を飾った。

 育児に追われる愛妻は、隔離期間中の自身の面倒も見てくれた。「奥さんがいろんなサポートしてくれた。ここ2試合はふがいない投球をしてしまい、何とかチームに早く勝ちを付けたい中で勝てたので、まずは最初に奥さんに報告できれば」。愛する人のサポートで完全復活を遂げたタフネス右腕。投手陣をけん引し、勝ち星を積み重ねていく。

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