広島 今季最少2安打逆転負け8連敗 ミス響き借金13、球場ため息

6回、中村の飛球を余裕で捕球体勢に入った中堅手・羽月だったが…
林の逆転打も消えた 
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 「広島2-3西武」(14日、マツダスタジアム)

 広島が逆転負けで、引き分けを挟んで今季最長の8連敗。借金は佐々岡政権ワーストとなる「13」まで膨らんだ。決勝点は同点の六回1死満塁から、中堅・羽月が中前への飛球を落球して失った(記録は中犠飛)。セ・リーグの12年ぶり2度目となる交流戦勝ち越しはお預けとなった。

 ため息が球場にこだました。九回1死一塁。代打・会沢が二ゴロ併殺打に倒れ、試合が終わった。今季最少となる2安打で2得点。守備でも記録に残らないものを含めてミスが出た。引き分けを挟んで8連敗だ。

 「負けた悔しさはみんなが持っている。どんな負け方でも負ければ悔しい」。佐々岡監督は唇をかんだ。

 四回に林の2点左前適時打で一時逆転に成功。勢いに乗ると思われた五回の守備で暗転した。

 今季初登板初先発の薮田がリズムを崩す。1死一塁からの遊ゴロで小園が併殺を取れず、2死一塁から四球を与えたところで指揮官がベンチを立った。だが、代わったコルニエルが森に同点の左前適時打。早めの継投策が裏目に出た。

 逆転された六回もミスが出た。先頭・山川の振り逃げ(記録は三振と捕逸)から1死満塁。代打・中村の中堅への浅い飛球を羽月が落球。記録は中犠飛となったが、決勝点を奪われた。

 若鯉の本職は内野手。開幕前に外野に挑戦した。河田ヘッドコーチは「捕ってほしかった。バッテリーにも申し訳ない。練習するしかない。フライが捕れないんじゃあ、始まらない」と振り返った。

 攻撃は五回以降無安打。四球から作った得点機でもあと一本が出なかった。

 負のスパイラルから抜け出せない。6月は1勝。4日の楽天戦から引き分けを挟んで8連敗だ。借金も佐々岡政権ワーストの「13」まで膨らんだ。

 さらに、この日勝てば、交流戦で12年ぶりのセ・リーグ勝ち越しが決まる状況だったが、それもお預け。交流戦の勝率も、現行の18試合制になった15年以降で、19年の・294を下回ることが決まった。

 佐々岡監督は「大事なところでの失策を反省して。こういう状況だからこそ、前を向いて取り返すという気持ちでやってほしい」と力を込めた。長いトンネルを抜け出すためには、前を向くしかない。

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