カープ床田、背信4回5失点KO 最下位DeNAに今季ワースト18安打13失点
「広島2-13DeNA」(28日、マツダスタジアム)
広島の床田寛樹投手(26)が今季自己ワースト5失点(自責4)を喫し、4回でKOされた。3月31日・阪神戦の勝利以来、4試合連続白星なし。ローテの軸として期待された左腕が、もがき苦しんでいる。救援陣も打ち込まれ、チームは今季ワーストの13失点でDeNAに大敗。連勝は3で止まり、勝率は5割に逆戻りした。
白球が左翼席上段へ突き刺さると床田は顔をしかめ、ぼうぜんと立ち尽くした。今季ワーストとなる5失点に「真っすぐがすごくいっていたので、いけるかなと思ったが、うまく打たれた」と肩を落とした。
二回は2死から3連打を浴び、2点を失った。一度狂った歯車はなかなか元には戻らない。三回には1死三塁からオースティンに左翼に2ランを被弾。味方のミスも重なって二、三塁となり、宮崎の中犠飛で追加点を許した。無四球も被安打は7。甘くなった球をDeNA打線に痛打された。
佐々岡監督は「(二回は)もったいないよね。調子、球自体は悪くなかったと思う。前回良かっただけに続けてほしいというのはあるが、あのホームランにしてもね。しっかりと反省した中で次につなげてくれたら」と奮起を促した。
大雨が降り注ぐ中、赤いカッパを着て手拍子を送るファンの期待を裏切ってしまった。今季初登板となった3月31日の阪神戦(マツダ)で6回2失点と好投し初勝利を挙げた床田だが、そこからなかなか波に乗れない。4月7日ヤクルト戦は六回途中2失点も勝敗なし。15日の阪神戦では4回4失点で今季初黒星を喫し、前回21日のヤクルト戦では6回1失点と再び好投も勝利は挙げられず。この日の背信投球で4試合連続白星なしとなり、「まあまあ勝ってないですからね。自分で勝ちを手放しているのが多い。先制してもらって吐き出すのが多い。点を取ってもらった次の回をしっかり抑えたい」と必死に前を向いた。
救援陣も崩壊した。3点差で七回から登板した3番手・藤井が1回2/3を9安打8失点と炎上。試合終了を待たずに球場を去る鯉党の姿が多く見られた。
チームは今季ワースト18被安打、同13失点で大敗した。今季初の4連勝はならず、勝率5割に逆戻りした。
「変化球でしっかりと振らせられるようにしたい。スライダーが開幕してから良くない。精度を上げられるようにしたい」と反省した左腕。次こそはしっかりと修正を図り、2勝目を挙げてみせる。