広島・ドラ1栗林 完璧マツダデビュー!いきなりヤ村上K斬り!最速151キロ
「オープン戦、広島2-0ヤクルト」(7日、マツダスタジアム)
つながれたバトンを落とさず、期待に応えた。スタンドからの熱視線を全身で感じつつ、ドラフト1位の栗林(トヨタ自動車)は堂々と腕を振った。「すごく緊張したし、プロとしての本当の第一歩というか、ファンの方の前で野球をすることができた。良かったなと思います」。圧巻の三者凡退で本拠地デビュー戦を華々しく飾った。
同期の森浦、大道が1回無失点に封じた後を受け、八回から登板。いきなり主砲・村上と対した。昨年28本塁打の強打者に「すごく雰囲気もあったし、自分の間を持っている打者」とオーラを感じ取った。ただ雰囲気にのまれず、フルカウントから内角に150キロの直球を投げ込み空振り三振。続く元山を一邪飛、荒木への初球はプロ入り後、最速となる151キロを計測してファウルを奪った。
最後は空振り三振。球速に対するこだわりはなく「質のいい真っすぐを捕手の構えたところ、コースに投げることが大事」と救援投手として、制球力を重視した。佐々岡監督は新人3投手に「3人とも緊張して力みがあったと思うが、その中で結果も内容も良かった」と評価した。
これで栗林は対外試合4試合連続無失点。被安打すら許さず、球団としては8年ぶりとなるオープン戦2試合連続完封勝利に貢献した。信頼度は増すばかり。背番号20が、今後もゼロを刻んでいく。