広島・長野、レギュラー争い負けん「常に出たい」 ベテラン健在、さらなる貢献へ意欲

 居残り特打で打ち込む長野
 シートノックで左翼の守備に就き返球する
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 広島の長野久義外野手(36)が4日、レギュラー争いに意欲を示した。マツダスタジアムで行われた全体練習に参加し、2日連続の特打に励むなど精力的に汗を流したベテラン。プロ12年目の今季は、さらに出場機会を増やすことでチームの勝利に貢献していく。

 はつらつとしたプレーで順調ぶりをアピールした。マツダスタジアムで全体練習を再開した3日に続き、長野は連日の特打に励んだ。クロンや松山らと約30分間。柵越えを放つなど快音を響かせた。また、内外野の連係プレーであるカットオフの練習では左翼に就き、左中間への打球を軽快に捕球するなど活気ある姿を見せた。

 キャンプ期間中はコンディションを整えるために別メニュー調整を続けた。2月27日の練習試合・巨人戦で初実戦を迎え、翌28日の日本ハム戦ではドラフト1位の伊藤から左前打を放ち“今季初安打”を記録した。

 長野自身も状態について「上がってきている」と自信を深めており、河田ヘッドコーチも「きょうもカットオフに入りましたから。今の時期にあれくらいできれば十分」とにっこり。首脳陣には、今月中旬頃に守備に就かせたり、スタメン起用する青写真がある。

 昨季は95試合に出場し、そのうちスタメン出場は62試合。昨季の代打成績は打率・440と、勝負強さが光ったが、スタメンとしてグラウンドに立ちたいという思いは常にある。「野球選手である以上、最初から出る事はみんなが思っている事ですから。常に出たいという気持ちでやっています」とレギュラー争いに意欲を示した。

 外野手争いはし烈さを増している。右翼の鈴木誠以外は確定していない。キャンプを2軍でスタートさせた西川が早ければ6日にも1軍合流する見込み。松山や若手の大盛、正随らも虎視眈々(たんたん)とその座を狙う。もちろん長野も候補の1人だ。

 キャンプ期間は練習試合を含めて無観客。今後は有観客となる。「まだ声は出せないと思いますが、見られている緊張感を持ってやる事はすごく大事」。“声援”を力に変えてプレーする構えだ。

 若手から意見を求められたときは経験談を話すなどチームの精神的支柱となっている。「まずはしっかりとチームが勝てるように。勝つ事が個人的な目標でもある」と勝利を最優先に考える背番号5。今後も存在感を示し、3・26に向けて歩みを進めていく。

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