広島・長野 巨人戦27日が初戦「結果も内容も求めて」 ケース打撃で進塁打も
「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)
広島の長野久義外野手(36)が、27日の練習試合・巨人戦(沖縄セルラー)で対外試合に初出場することが26日、分かった。佐々岡監督が明言したもので、今キャンプは首脳陣から調整法を任されてきたベテランが、順調に段階を経て初実戦を迎える。古巣相手の“初陣”を実りある時間にし、シーズンへの準備を進めていく。
シーズンへと向けられた確かな足取りが、徐々に速度を上げていく。自身のペースを保ちながら、じっくりと沖縄の地で汗を流してきた長野。初実戦を前に「楽しみですね」とうなずいた。
今キャンプは首脳陣から調整を任されてきた。対外試合初戦に向けては「しっかりと、結果も内容も求めてやっていきたい」と意気込みを語った。古巣相手に幕が開ける貴重な実戦機会。自らの感覚と対話を重ねながら、万全の状態へと仕上げる期間に入っていく。
この日は午前中に実施されたケース打撃で3打席に立った。無死二塁を想定した最初の打席で進塁打となる二ゴロを打ち、続く2打席目は1死一塁の場面で左前打を放った。午後からは打撃ローテに入って屋外でのフリー打撃。それを終えると室内に移動し、マシン打撃などで精力的にバットを振った。
佐々岡監督は「明日から実戦でしっかり調整してくれればいい。これからずっと試合に出た中で、試合勘を上げていってほしい」と実戦を通じての状態アップに期待を寄せた。昨季は95試合で打率・285、10本塁打、42打点。代打では打率・440と勝負強さを誇った。背番号5が、新たな戦いへの第一歩を力強く踏み出す。