広島ドラ3・大道 大物食い!誠也&クロン斬り 佐々岡監督の評価急上昇

 「広島春季キャンプ」(8日、沖縄)

 広島のドラフト3位・大道温貴投手(22)=八戸学院大=が8日、初登板したシート打撃で存在感を示した。4番候補の新助っ人クロンを空振り三振。主砲の鈴木誠も二ゴロに仕留めた。打者5人に投げ被安打1。直球の最速は146キロだった。投げっぷりの良さに佐々岡監督の評価は急上昇。中継ぎ起用を示唆した。

 堂々とした立ち振る舞いが印象的だった。大道は主砲に対して攻めの姿勢を貫く。「アピールする場なので、腕を振っていかないと話にならない」。度胸満点のシート打撃初登板。クロン、鈴木誠を力でねじ伏せた。

 「ストライクを入れて見つかった課題を補いたかった。本塁打を打たれてもいいや、という感じでストライクゾーンに投げました」

 前日7日のシート打撃で3安打1打点だったクロンを最速146キロの直球で追い込むと、最後は外角へのスライダーで空振り三振。背番号「1」に対しても直球で攻めた。「会沢さんに直球で押すぞと言われた」。腕を振り抜き、二ゴロに仕留めた。

 打者5人に22球を投げ1安打2奪三振。正随を空振り三振に切った決め球は、スプリットだった。「自信があったんです」。大学時代にはリーグタイ記録となる1試合18奪三振を記録した「みちのくのドクターK」。縦に鋭く落ちる変化球が操れるのも、右腕の大きな武器だ。

 河田ヘッドコーチと共にバックネット裏から熱視線を送った佐々岡監督は賛辞の言葉を並べた。

 「投げっぷりの良さがあって、腕の振りが変化球の時でも(変わらず)しっかりと投げ切れる。短いイニングの方が適性があると感じた。面白いと思ったし、いい悩み。薄い中継ぎを厚くするためにも必要かなと思う」

 昨季の逆転負けは20試合。救援陣の防御率はリーグワーストの4・64だった。今春の懸案事項は救援陣の再構築。父の海外赴任に伴い、シンガポールで野球を始めた経歴を持つ右腕は、タフネスさも合わせ持つ。一気に評価を上げた大道が候補に名乗りを上げた。

 「体が大丈夫な限りは、見ている人も楽しめる投球をしていきたい」と前を見据えた。投げ終わりは右足が高く上がる。躍動感あるフォームは代名詞でもある。力強く腕を振り抜き、開幕1軍へ真っすぐ突き進んでいく。

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