広島・クロン「プラスになる」鈴木誠也の助言に最敬礼 主将から歩み寄る

 「広島春季キャンプ」(2日、沖縄)

 広島の鈴木誠也外野手(26)が、新加入したケビン・クロン内野手(27)と“日米主砲会談”を行い、サポート役を務めていくことを約束した。優勝するためには新外国人の活躍が必要不可欠であることから、日本野球の特徴や傾向を積極的に伝えていく考え。2人の大砲がタッグを組み、V奪回を目指す。

 身ぶり手ぶりを交えて話す姿から、主将の自覚がにじんだ。鈴木誠がクロンと“日米主砲会談”。日本野球に適応していくよう、自身の考えや技術を伝えていく姿勢を示した。

 「すごく優しくていい人だと思うし、いろいろ日本に慣れようとしている。少しでもサポートができたら。アメリカの人が日本に1人で来ているわけですから。難しいと思いますし、ストレスとかもあると思う」

 大雨が降り、室内練習となったキャンプ2日目。マシン打撃を行う前にクロンが鈴木誠に歩み寄り、打撃について意見交換した。クロンは「これ以上ない、勉強するチャンス。バランスや体使いは参考になる。彼のいいところを自分のスイングに取り入れたら何かをつかむかもしれない」と、教えを請うた理由を説明した。

 5分程度だったがクロンにとって濃密な時間となり、「下半身からタイミングを取っていくことを一番の主眼に置いている。鈴木誠は非常に下半身の使い方がうまい」と最敬礼。重視しているタイミングや間合いについて助言を授かり、「自分のプラスになる」と満足げに笑った。

 打線の主軸として期待されるふたり。佐々岡監督もクロンの姿勢に、「日本野球について勉強することがあるんじゃないかな。日本で成功するためにはいろんな選手から聞くというのも必要。その姿勢はいいことだと思う」とうなずいた。

 鈴木誠は言わずと知れたカープの主砲。昨季は球団初となる5年連続3割25本を達成した。その後ろを打つことが期待されるクロンも、マイナー通算151本塁打を放った長距離砲。ともに力を発揮できれば破壊力は倍増する。それだけに、助っ人がのびのびとプレーできるような環境を作ることも大切だ。

 鈴木誠は「(クロンも)レベルの高い中でやってきている」と前置きした上で、「日本で活躍するためには打ち方だったり、いろいろ変わってくると思う。そういう勉強を兼ねて、(一緒に)やっていければ」と誓う。日米の両主砲が、チームを優勝に導く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス