広島・堂林、打力向上に全集中!中軸打つことより、1年間レギュラー

 広島の堂林翔太内野手(29)が新春インタビューに応じ、打率3割、15本塁打以上を今季の目標に掲げた。昨季は8年ぶりに規定打席に到達し、キャリアハイとなる打率・279、58打点をマーク。本塁打も12年に並ぶ14本を記録した。2021年も主力として1年間戦力となり、チームをけん引する覚悟を示した。

  ◇   ◇

 -昨季は112安打放った。打球方向のバランスも良かった。

 「元々右に大きな打球を打てるのが自分の長所。バランスよく打てたのは良かった。偏りすぎてもだめですし。もっとバランスが良かったら、打率が上がったんじゃないかと思いますが、打球方向を求めているわけではない。右中間を狙っていって、結果的に打球が散らばっていくという感じなので」

 -打順は7番が多かった。

 「いろんな打順を打たせてもらったのでこだわりはない。ただ、打順による難しさはありました。7番は自由に打てる半面、得点圏で結構回ってくることも多かった」

 -やはり中軸を打ちたい?

 「そこを打てればいいとは思いますが、それよりも1年間レギュラーで出続けることが一番。今年も打撃の技術を上げることに集中していきたい」

 -昨年のベストゲームは。

 「7月8日のDeNA戦(マツダ)でパットンから放った満塁本塁打ですね。自分の中でいい感触でした。手に残らず打球が飛んでいった。すごく時間がゆっくりに感じた。センター方向へ真っすぐ飛んでいった理想の打球でしたね。右方向や右中間に飛ぶときが一番調子がいいのかなとは思う」

誠也と自主トレ

 -昨季、打力が向上した要因は。

 「コーチにいろんなことを教えてもらったし、(鈴木)誠也と1月に自主トレに行ったことも大きかった。その時にいろんな考え方や打ち方を教えてもらって僕の背中を押してくれた。それを昨年1年間、グラウンドの上で表現できたところだと思う」

 -具体的には。

 「僕は打席で構えた時、体をひねるタイプだが、それを無理に真っすぐにせず、『右中間をセンターと思って入っていけばいいですよ』と言ってくれた。そこからは迷わずに取り組めた」

 -肩口から入ってくる変化球が課題だと話していたが。

 「うまく対応して、その球を本塁打にできた打席もあった。いろんな収穫はあったけど、別の課題もたくさん出た」

 -その課題とは。

 「状態が悪くなったときにどうやって戻していくか。自分の中でしっかりとしたものを持っていれば、もっと打てたかなと思う」

 -昨季、17打数無安打と苦しんだ時期もあったが、その後頑張って盛り返した。

 「いい時の自分を忘れてじゃないが、そこに引きずられず、いつも通りにやったことが良かった。好不調の波はどの選手にもある。調子が悪い時、そこをどれだけ割り切れるかだと思う」

 -技術的な修正ポイントはあるのか。

 「調子が悪くなると右足に体重が残らなくなる。全部左足に体重がいく。昨年やっててそこが悪くなる原因だと感じた。特に後半戦は(甘い球を)打ち損じてファウルにしたり、捉えたと思ってもなかなか前に飛ばないことがあった。そこを修正することができれば、もっと上の成績を残せたと思う」

 -今季は相手チームも研究してくる。

 「自分も研究しないと打てない。スコアラーから昨年の前半戦と後半戦の相手の攻め方の資料をもらおうと思っている。今年は変化球も増えてくると思うが、変に小さくなる必要はない。誠也に聞いたりとかしながらやっていければ」

 -守備はリーグワーストの18失策だった。

 「そこは言い訳にしかならない。ただ、正直、僕がサードをやることになるとは全く思っていなかった(笑)。チームが緊急の中、(首脳陣から)やれといわれて。自分も試合に出たかったので、やりますといった」

 -三塁の守備は難しかったか。

 「マツダスタジアムの三塁は特別ですね。他球団の選手も難しいと言っているみたいです。自分はそこはなんともいえないですが、もう試合に出られるなら何でもいい。どこのポジションでもいい。三塁へのこだわりは元々ない。出るためならどこでもやるというスタンスは今年も変わらない」

 -盗塁17はチームトップだった。

 「2軍でも行けたら行くという姿勢でやっていた。それが1軍の舞台でもできた」

 -コロナ禍のシーズン。外出禁止などストレスは感じたか。

 「めっちゃくちゃありました。とても焼き肉が食べたかった。しょうがないとは思いますが、宿でのご飯が毎回同じメニューだったのできつかった。(焼き肉に)行けないから余計、行きたくなった(笑)」

 -このオフの取り組みは。

 「今年も1月中に誠也と自主トレに行こうかなと思う。本当に昨年行っていい機会になったので」

 -2年連続で好成績を残すのは簡単ではないと思うが。

 「誠也はすごいなと1年間やって思いました。5年連続3割ですからね。自分もいい結果を残せるように努力するだけです」

 -チームは2年連続で優勝を逃した。V奪回も目標になる。

 「はい。優勝できるように頑張ります」

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