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石原慶幸氏 カープV奪回キーマンやっぱりタナキク 「2人が元気な姿どんどん見せて」

 昨季限りで現役引退した元広島カープの石原慶幸氏(41)が今年からデイリースポーツで評論を務めることになった。鯉一筋19年。冷静沈着かつ頭脳的なリードで扇の要を担ってきた。豊富なキャリアに裏付けられた解説は野球ファン必読。評論家デビューを飾るべく石原氏が、V奪回を目指す今季のカープのキーマンを挙げた。

  ◇  ◇

 デイリースポーツの読者の皆様、明けましておめでとうございます。今年から評論活動をさせていただく石原です。どうぞよろしくお願いします。

 昨年11月の引退セレモニーから約2カ月たちました。その間はお世話になった皆様に改めて引退を報告させていただいたり、また出身地の岐阜でも表彰していただきました。大学時代を含めると地元を離れて24年たつのですが、それでも表彰していただけたのは本当にありがたいことでした。今もまだ自分が引退したという実感はそれほどありませんが、2月のキャンプで選手のユニホーム姿を見たとき、実感が湧いてくるのではと思っています。

 テレビ解説は広島テレビ、新聞はデイリースポーツでお世話になります。初めての仕事なので不安もありますが、これまでと違って外から野球を見られることに楽しみな部分もあります。ありきたりな言い方になってしまいますが、捕手目線から見た野球の奥深さや現役時代に自分が経験してきたことを分かりやすく伝えていければと思っています。

 さて、昨季のカープは2年連続のBクラスに終わりました。もう一度3連覇した頃の強いカープをと願っているファンの方も多いと思います。昨季のチーム打率はリーグ2位の・262でしたが、得点は1試合平均4・36点。3連覇した時と比べるとかなり得点力が落ちています(16年=4・78点、17年=5・15点、18年=5・04点)。要因の一つに走塁面で相手にプレッシャーをかけていくカープらしい野球が十分にできていないことが挙げられます。チーム盗塁数も減っており、得点圏に走者を進める回数が減れば当然ながら得点力も下がります。

 そういう状況の中で今季、先頭に立って試合を動かしていってほしいのが田中広選手と菊池涼選手です。3連覇した時は田中選手は1番打者として打線をけん引し、17年には盗塁王も獲得しました。菊池選手もスキをついた走塁や的確な状況判断でチャンスメークしてくれました。この2人がグラウンドを駆け回っている時はカープらしい野球ができていたように思います。

 右ひざの手術などもあって、ここ2年は思うような成績を残せなかった田中選手ですが、昨季終盤あたりから本来の動きを取り戻しつつあり、本人も手応えを感じているのではないでしょうか。菊池選手は発想力豊かで普通なら思いつかないようなアイデアをグラウンドで実践できる選手です。この2人が元気な姿をどんどん見せてくれれば、得点力はもっと上がるでしょう。優勝した16、17年に守備走塁コーチを務めていた河田さんがヘッドコーチとして戻ってこられたことも朗報です。

 投手陣は塹江投手、島内投手、そしてケムナ投手の3人に期待しています。昨季は3人とも初めて1軍で結果を残しました。その経験をぜひ今季に生かしてほしい。3人に共通するのは強い球を投げられることです。塹江投手のスリークオーターから投げ込む球は威力十分だし、島内投手はすごくスピンの効いた真っすぐを投げます。長身を生かして投げ下ろすケムナ投手のストレートも打者には球速以上の速さを感じさせます。

 昨季の投手陣を振り返ってみると、開幕からストッパーの固定に苦労しました。最後がしっかり決まれば、先発、中継ぎも固めやすくなります。そういう意味でも、彼らにはぜひストッパーを目指して自主トレ、キャンプに臨んでほしい。3人とも現状で満足していることはないと思いますが、やるからには目標を高く持ってもらいたい。彼らが活躍すれば他の投手も刺激を受けるし、投手起用の面でも幅が広がります。

 依然としてコロナ禍は収束の兆しを見えず、今季も佐々岡監督は難しいかじ取りを強いられることになると思いますが、投手キャプテンに指名した大瀬良投手、野手キャプテンに指名した鈴木誠選手が中心になってチームをまとめ、佐々岡監督が理想とする「一体感」を持って戦い抜くカープを目指していってもらいたいです。

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