広島ドラ1栗林は先発起用を 背番号「20」の大先輩・北別府氏が先発を支持する理由

 広島の新入団選手発表会見が15日に行われた。即戦力右腕として期待されるドラフト1位・栗林良吏投手(24)=トヨタ自動車=は、背番号「20」のユニホームに初めて袖を通した。現役時代に背番号「20」で球団最多の通算213勝を挙げた北別府学氏(デイリースポーツウェブ評論家)が、新人時代にもらった背番号「20」への思いと栗林について語った。

  ◇  ◇

 栗林の投球は残念ながらまだ見たことがないが、ドラフトで昨年の森下(暢仁)に続き狙った選手を単独指名できている。これはスカウトが選手の技量、技術を見抜いているからだろう。もちろんプロでやってみないと結果は分からないが、球団最多勝の私や球団最多セーブの永川(勝浩)が付けていた背番号「20」を与えられるのは、球団がそれだけ期待しているということ。

 私は1975年度のドラフト1位で広島から指名を受けた。当時、「18」と「20」が空いていると新聞記者から聞いていたが、18番は王さんキラーとして大洋(現DeNA)から移籍された左腕の平岡一郎さんが背負ったので、20番をいただいた。

 20番は前年のドラフト1位で巨人に入団した定岡正二さんが背負った番号でもある。2人とも鹿児島出身で、都城農時代は鹿児島実業の定岡さんと練習試合もさせてもらった仲であり、いいライバルとして意識もしていたので思い入れもあった。その20番をつけて永川が頑張ってくれて今回、栗林が引き継いでくれた。

 アマチュア時代に先発、中継ぎ、抑えといずれも経験があるようだが、せっかくドラフト1位で獲った選手、まず先発で起用してもらいたい。チーム事情からも先発陣はK・ジョンソンが退団し、大瀬良、野村がシーズン中に手術をしており、来季どこまで戻るか未知数でもある。九里や森下がいるものの先発投手の絶対数が足らない。中継ぎ陣は今シーズン後半から左の塹江、右のケムナ、島内らも出てき充実してきている。

 また、150キロを超える直球にカーブ、カットボール、フォークと球種もあり先発として育ってほしい。特にアマチュア時代に縦に割れるカーブが投げられない投手は、プロに入ってもなかなか覚えることができない。カーブは緩急をつけられるし、スライダーやチェンジアップ、ツーシームはプロに入ってからでも習得できる。

 私の事は、人から聞いたりあるいはYouTube等で映像も見ているだろうし永川の残した成績も知っているだろうから重いと感じるかもしれない。昨年のドラフト1位の森下が活躍しプレッシャーもあるだろうが、それだけ期待されているということ。私もドラフト1位指名されたこの新しい背番号「20」の栗林に期待しているし注目していきたいと思う。

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