広島・大盛 来季「1番」奪う! 躍動4安打4打点 課題の三振減へフォーム修正

 「フェニックス・リーグ、広島9-5日本ハム」(13日、天福球場)

 広島の大盛穂外野手(24)が13日、来季1番奪取へ意気込んだ。「みやざきフェニックス・リーグ」に参加しており、この日は「6番・右翼」でフル出場。4打数4安打4打点と躍動した。今季はプロ初安打に初本塁打と頭角を現したが、課題は三振の多さ。弱点を克服し、出塁率アップで開幕スタメンを手繰り寄せる。

 飛躍を遂げた一年の余韻に浸る暇はない。プロ初安打に球団の育成出身選手初の公式戦本塁打も放った今季。それでも「本当にいいこともあったけど、悪いことの方が多く出た。少しでも信用してもらえるような選手になれたら」と大盛に慢心は全くない。

 今季は73試合に出場し、シーズン後半は先発出場も増加。スタメン1番は22試合を数えた。いやらしい切り込み隊長を目指す中で「(中日の)大島さんとか(DeNAの)梶谷さんもそうですけど、初回にドンと長打も打てますし、四球も取れる。一回表から振っていけるようにしたい」と理想の1番打者像を掲げる。

 課題は三振の多さ。148打席で50三振を喫した事実に「あり得ない」と自らに対して厳しい目を向けた。三振を減らすため、現在は体からバットを離さない打ち方に取り組む。「(バットが)体から離れていくからスイングも弱くなる。癖になっているので、体に引っ付いているくらいの感覚で」修正に励み、1番としての出塁率アップにつなげる。

 東出2軍監督代行は「全部『芯』で打とうとするから、三振してしまう。ファウルでも、詰まってもという意識がどこまであるか」と指摘した。

 この日の試合では初回、2死満塁で河野の抜けたスライダーを捉え、左翼へ走者一掃の適時二塁打。三回は左前打、五回は初球を中前にはじき返した。七回は右前打で三方向に打ち分け「今は苦しい(窮屈な)打ち方ですけど、そういうのも身に付けていかないとダメ」と辛抱強く矯正する。

 今季は相手バッテリーに弱点を突かれ「落ち球と内角は、どこの球団も統一だった。データは怖いなと思った」。1軍で感じた苦い経験も成長へのヒントになる。

 三振が減れば四球を選べる確率も高まり、出塁率も上がる。来季の開幕スタメンへ「そこを目標にしていかないと。開幕のベンチに入れればいい、そんな甘い考えだったら春のキャンプでドツボにはまってうまくいかなくなる。届かないところではないと思う」と意気込んだ。真価が問われる来季へ課題をつぶし、1番の座を奪う。

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