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広島・Kジョンソン退団へ 3連覇貢献の左腕と来季契約せず

 ありがとう、KJ-。広島のクリス・ジョンソン投手(36)が今季限りで退団することが11日、わかった。来日6年目の今季は開幕から10戦未勝利。9月4日に出場選手登録を抹消されて以降は1軍登板がなかった。2015年に初来日した左腕は、25年ぶりにリーグ優勝した16年に沢村賞に輝くなどリーグ3連覇に大きく貢献。最強助っ人として球団史に名前を刻んだ姿は、忘れない。

 K・ジョンソンがカープを離れる。球団関係者の話を総合すると、来季の契約を結ばない方針であることがわかった。今季は開幕から黒星続き。2度、出場選手登録を抹消されるなど、本来の姿とはほど遠い投球内容だった。

 2軍再調整期間で肘が下がるフォームなどを修正したものの、直球に強さが戻らない。9月3日の中日戦で4回5失点KO。翌4日の抹消後は一度も1軍登板がなかった。結局今季は10試合で0勝7敗、防御率6・10に終わった。

 それでも在籍6年で放った光はまぶしい。来日1年目の2015年に、防御率1・85で最優秀防御率のタイトルを奪取。25年ぶりにリーグ制覇した16年は沢村賞に輝いた。コーチの助言に積極的に耳を傾けるとともに、自身の投球を映像で何度も分析するなど技術向上に努めてきた。実績を重ねても、レベルアップを目指す姿が印象的だった。

 また、その一方で若手に助言を送る姿も見られた。今季の夏場には遠藤に下半身主導のフォームをアドバイスした。効果はてきめんで、若鯉は8月2日の巨人戦でプロ初完投勝利をつかみ取った。

 K・ジョンソンは「私たち家族は広島の街を愛している」と言ったことがある。球団史ではエルドレッドの最長7年に続く在籍期間。投手に限れば最も長い。広島では行きつけの飲食店ができ、人の温かさに胸を打たれた。今年はメガネ店のテレビCMに出演。街にすっかり溶け込み、充実した毎日が好成績につながった。

 12日に米国に帰国するため、この日広島を離れた。広島駅で取材に応じると今季を振り返り、「チームメートは苦しい時にサポートしてくれたし、ファンの方は成績は残せなかったけど温かく支えてくれた」と感謝の言葉を紡いだ。

 チームを長きにわたってけん引し続けた最強助っ人左腕は最後に「来日初登板初勝利、沢村賞を頂いたこと、黒田さんと一緒のチームで投げたこと、3連覇の一員になれたことが記憶に残っている」と言った。その記録と記憶は、決して色あせることはない。

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