広島・石原慶「カープファンは日本一」現役生活19年は「幸せな時間」引退セレモニー

 場内一周し、ファンに手を振る石原慶(撮影・飯室逸平)
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 「広島0-2阪神」(7日、マツダスタジアム)

 試合後に石原慶幸捕手の引退セレモニーが行われた。

 センターのビジョンに現役時代のプレーが映し出された。続いて、スタンドのファンが石原のパネルを掲げる中、マウンド手前に入場。センター方向、そしてホーム方向に一礼して挨拶した。

 「私はきょう引退します。まさかカープのユニホームを着て19年もプロ野球生活を送れるとは思っていませんでした」とし、携わった指導者、先輩、後輩、仲間やスタッフ、そして両親、家族への感謝の言葉を述べた。

 さらに「いいときも悪いときも応援してくれたファンのみなさん。どの球場に行ってもレフトスタンドを真っ赤に染めてくれたファン。マツダスタジアムを赤く染めてくれたファンのみなさん、カープファンは日本一のファンだと思います。そんなファンのみなさんの前で引退できることを本当に嬉しく思っています」とファンへの思いも述べた。

 「野球人生苦しかったことの方が多かったですが、先輩、後輩みなさんの力で優勝も経験させて頂きました。小さい時から大好きな野球を続けてきて、幸せな時間を過ごす事ができました。19年、本当に本当にありがとうございました」

 万雷の拍手の中、挨拶を終えると、会沢が号泣しながら花束を贈呈。さらにこの日始球式を務めた2人の愛娘がベース上で花束を渡した。

 この日は全員がいつもの赤いマスクではなく、石原の似顔絵と背番号「31」が描かれたマスクを着用して見守った。両手を振って慣れ親しんだマツダスタジアムを一周。ファンに別れの挨拶をした。

 さらにグラウンド1周を終えると、サプライズが待っていた。再度花束贈呈を行うというアナウンス。OBの黒田博樹氏、新井貴浩氏が登場し、大きな花束を手渡された。

 チームメートの手で8回胴上げされた後、列をなした全選手がハイタッチで別れを告げた。最後は“相棒”のK・ジョンソンと熱いハグをかわした。最後まで笑顔で、現役生活に別れを告げた。

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