復活星を挙げた広島・中村祐の投球内容に辛口採点 北別府氏が課題挙げる

 「ヤクルト4-6広島」(4日、神宮球場)

 広島・中村祐太投手が今季3度目の先発で今季初白星を挙げた。2018年5月1日・巨人戦以来実に887日ぶりの白星。先発投手が駒不足の広島にとって大事な右腕だけに、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏が、今後の課題を挙げた。

 結果を見れば5回3安打1失点と先発投手として十分だが、北別府氏は「フルカウントになる事が多く、1本が出てしまったらという状況になる訳だが、状態の悪いヤクルトだから助けられた」と内容に不満を口にした。

 「早く追い込んで1球遊ぶのはいいけど、カウント2-2からの勝負球がボールになっている。打ち取っているのもど真ん中に来ている球がある。より細かいコントロールをシーズン中に身につける事は難しいが、もう少し内外角へのコースの投げ分けはしたらどうだろうか」と提言した。

 四回の無死一、二塁では西田、エスコバー、山崎を3者連続三振でピンチをしのいだ。「肝心なところで三振を取ったことで1点に抑えることができたが、追い込んでからのコントロールを磨けば、球数も減っていく」と、5回92球を要した投球を振り返った。

 加えて「1球1球の間合いが長すぎる」と指摘した。「キャッチャーからサインが出て自分のスタイルもあるのだろうが、バッターにタイミングを合わされている。見ていてリズムを感じない。もっとテンポ良く投げれば守っている野手も楽になる」という。

 期待をするがゆえ注文も多いが「チームにピッチャーがいない状況で中村祐が芽を吹いてくれればこれほどありがたいことはない。これまで2試合は初回に先頭打者本塁打を打たれ失点した。先制点をもらったというのもあるだろうが、課題の立ち上がり、初回を無失点でスタートしたのは良かった」と評価もした。

 最後にもう一度「今後はゲーム慣れして巧みに投球して欲しい。細かいコントロールも大事だが大胆に追い込んで早め早めに勝負する事を覚えて欲しい。そうする事でリズムの良い投球が出来るようになり、活躍が期待できる」と213勝右腕が若き右腕にアドバイスを送った。

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