広島・中村祐“故郷”神宮で屈辱の先頭から3連続被弾 アクシデントで降板

沢崎コーチ(右)らに連れられてベンチへ治療に向かう中村祐(中央)。このまま降板した
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 「ヤクルト-広島」(20日、神宮球場)

 広島・中村祐は悔いの残る今季初先発だった。初回、先頭の浜田に先頭打者本塁打を浴びると、2番・青木、3番・山田にも連続被弾。先頭打者からの3者連続本塁打を打たれたのはプロ野球史上5度目で、広島としては球団初だった。

 懐かしいマウンドで、厳しさを味わった。東京・関東一高出身の中村祐にとって、プロ入り7年目で初登板となった神宮は高校時代に何度も投げた舞台だった。

 3連続被弾後は別人のような投球。本塁打を浴びた高めに浮く変化球はなく、スライダー、フォーク、カーブを効果的に配球。五回1死から小川に中前打を打たれるまで無安打、4連続三振も奪う好投を披露した。

 五回2死一塁から青木に四球を与えた際に、左足を気にするそぶりを見せた。沢崎投手コーチとトレーナーがマウンドへ向かいベンチに下がった。その後佐々岡監督が菊池保への交代を告げ、そのまま降板。4回2/3を被安打4。失点は3連続本塁打による「3」だけだった。

 中村祐は、昨年6月28日のDeNA戦以来となる1軍登板だった。登板前には「以前は、打たれたらどうしようとかネガティブだった。今は前向きに考えるようにしている。とにかく自分の力を出して勝負するだけ」と意気込んでいた。

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