広島 61試合目で今季初完封負け 2安打で二塁踏めず…3日にも自力V消滅

 「中日5-0広島」(1日、ナゴヤドーム)

 広島が今季初の完封負けで3連敗。13連戦初戦は黒星スタートとなった。打線は敵軍エース・大野雄に散発2安打に抑え込まれ、二塁すら踏めず。先発した九里の29歳の誕生日を白星で祝うことはできなかった。首位との差は11ゲーム。早ければ3日にも自力優勝の可能性が消滅する。

 完膚なきまでにたたきのめされた。今季最少の散発2安打。大野雄の前に打線が沈黙し、二塁すら踏めなかった。12球団で唯一完封負けがなかったが、61試合目で今季初の零封を喫した。球団タイ記録の5試合連続完投勝利を飾った左腕がベンチとスタンドから拍手を送られる中、対照的に広島ベンチは暗く沈んだ。

 三回まで完全投球。四回1死から菊池涼が四球で出塁したが、長野が遊ゴロ併殺。五回2死からメヒアがチーム初安打となる右前打で出塁したが、会沢が三直に倒れた。主導権を握られ、スコアボードには0が並んだ。

 対策は練った。全体では左打者の被打率の方が高い左腕だったが、「スコアラーが出してくれた情報では、うちは右の方が打っていた」と朝山打撃コーチ。累積したデータを基にピレラやこの日1軍に昇格したメヒアを起用するなど打線を組み替え、投手の九里を含めて先発9人全員を右打者で並べた。

 しかし…。バットは空を切り、計11三振。なすすべがなかった。佐々岡監督は「2安打しか打っていないので、何も策を打てなかった」と表情を曇らせた。朝山打撃コーチは「追い込んでからのツーシームとフォークは腕の振りが素晴らしくて、打者がどうしても真っすぐに見えちゃって空を切るというか。そこのメリハリができていた。いい球を投げていたので、簡単ではないですけど、打てなかったということは僕の責任です」と肩を落とした。

 13連戦初戦を落とし、首位・巨人との差は今季最大の11に開いた。早ければ3日にも自力優勝の可能性が消滅するが、後半戦はまだ始まったばかり。簡単に諦めるわけにはいかない。「勝って勢いをつけたい。打って勢いをつけたいというところでナイスピッチングをされ、何もさせてもらえなかったが、また切り替えていきたい」と指揮官は前を向いた。チーム一丸となって厳しい連戦を乗り越え、勝ち星を積み重ねていくしかない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス