広島打線、一時5点差を追いつくも4連勝ならず…松山、菊池涼、長野が一発

7回、同点打を放つ広島・鈴木誠也=神宮球場(撮影・西岡正)
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 「ヤクルト9-5広島」(6日、神宮球場)

 今季初の4連勝とはならなかったが、広島が執念の粘りを見せ、5点差を一時同点とした。

 松山竜平の一発で反撃ののろしを上げた。四回、ヤクルト・先発の高橋が投じた低め140キロ直球を華麗にすくい上げ、バックスクリーンを直撃する2号ソロ。菊池涼も続き、無死1塁から130キロの外角高めのチェンジアップを強振し、右翼席に4号2ラン。五回には長野にも2号ソロが生まれ、1点差に詰め寄ると七回には2死二塁から主砲・鈴木誠が左前適時打で同点とした。

 佐々岡監督は「打線は粘り強くやってくれていた。粘り強さが出てきてくれている。諦めずにやってくれた。得点は本塁打だが、みんなつなぐ意識を持ってくれた」と攻撃陣をたたえた。

 原爆投下から75年。8月6日には広島にとって特別な日を勝利で飾ることはできなかったが、一発攻勢でヤクルトを追い詰め、7カードぶりの勝ち越しを決めた。

 きょうから本拠地に帰り、阪神との3連戦を迎える。7日は今年で13度目となる「ピースナイター」が開催される。「みんなで戦っていくしかない」と指揮官。全員野球で地道に勝ち星を積み重ねていく。

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