広島・守護神は九里が適任 安仁屋氏が緊急提言 “日替わり抑え”に一石投じる

 デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(75)が3日、広島の抑えについて緊急提言した。現在のチーム方針は、その日の状態や相性などを考慮した“日替わり抑え”。開幕からスコット、菊池保、一岡、フランスアが務めてきたが、いずれも不安定な投球を続けている。安仁屋氏は先発ローテの一角を担う九里亜蓮投手(28)を配置転換するプランを提案した。

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 開幕からの36試合を見ると、九回を担うことの難しさを実感する。開幕守護神だったスコットは満塁弾を浴びた。代役の菊池保や一岡も抑えとして登板すると本来の力を出し切れない。自分も阪神時代に抑えを務めた。何よりも気持ちの強さが求められる役割だ。

 “日替わり抑え”が今のチーム方針になっているが、私は今後の状況次第では九里を抜てきすることを提案したい。佐々岡監督は抑えの要素に球の強さ、三振が奪える球種、体と心の強さを挙げている。そのいずれにも彼はピタリと当てはまるからだ。

 1回限定となれば目いっぱい腕を振れる。球速表示が全てではないが、先発時より力のある直球が投げられるはずだ。三振が奪える縦に落ちるチェンジアップとツーシームを持つのも武器になる。そして九里は何よりハートの強さがある。大事な場面で強気に攻めることができる。

 大胆な配置転換を成功させるためには選手への声掛けが大事だ。「この場面はお前に任せる。打たれた時は監督の責任だ」というような言葉があれば、選手は心強い。佐々岡監督は現役時代、ポジションもいとわず投げた。その経験を持つ佐々岡監督だからこそピンチのチームを立て直す一手が打てるだろう。

 すでにセ・リーグでは広島を含め5球団が抑えの配置転換を余儀なくされた。難しいシーズンだ。カープも1点差試合が0勝6敗で、抑えの確立が巻き返しへのカギを握っている。既成概念にとらわれず、大胆な采配をすることもチームを好転させる一つの策だと思う。

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