広島・ピレラ 出た~!18打席ぶりH トンネル抜けた!復調打!
「広島1-5DeNA」(9日、マツダスタジアム)
長いトンネルを抜け出した。ピレラが18打席ぶりの安打となる二塁打を放ち、塁上からベンチに向かって大きく喜びを表現した。
三回2死からの第2打席。カウント2-1から井納が投じた真ん中の133キロフォークを華麗にすくった。打球の行方を目で追いながら、懸命に腕を振って二塁へ全力疾走。久々の快音にチーム全体が盛り上がった。
6月19日の開幕戦(横浜)では本塁打を放つなど序盤は好発進を決めた。しかし、ここ3試合は無安打と元気がなかった。2日・ヤクルト戦(神宮)の第2打席以来となる待望の安打に「一本出て良かった」と安どした。
改めて自分を見つめ直した。この日の試合前練習では迎打撃コーチから指導を受けていた。「ここ数試合の反省点や改善点を話した。どうするべきかの助言をもらった。それが一本につながった」とピレラは明かす。
そして結果が出なくても「落ち込まないようにしている。それが安定性につながる。常に気持ちを一定にすることを心掛けている」-。チームが上位浮上を目指す上で、開幕から全試合で1番に座るリードオフマンの力が必要不可欠だ。
「一本出たが、チームが勝つことができずに悔しい」と語ったピレラ。長いトンネルを抜けだした今、フォア・ザ・チームの精神でギアを上げていく。