プロ野球は１３試合から１５試合を消化した。ここまでのところ、先発投手の完投・完封が少なめな状況となっている。

　７月６日の時点で見ると、セ・リーグは大瀬良が２完投、菅野が１完封の３例。パ・リーグは、まだ完投する投手は出ていない。昨季は開幕から１８日目（１９年３月２９日から４月１５日）の段階で、１２球団で６例（巨人１、ＤｅＮＡ２、阪神１、広島１、西武１）完投があった。

　今季、８回完了以上を投げた例は、各チーム以下のようになる。各チームの並びは７月６日時点での順位。

【セ】巨人２、ＤｅＮＡ２、ヤクルト０、中日０、広島３、阪神１

【パ】楽天０、ロッテ０、西武０、ソフトバンク０、日本ハム１、オリックス１

　同じように７回完了以上で区切ると以下のようになる。

【セ】巨人３、ＤｅＮＡ３、ヤクルト２、中日３、広島５、阪神２

【パ】楽天３、ロッテ２、西武１、ソフトバンク２、日本ハム１、オリックス４

　６連戦が続く過密日程の中、計画的に投手起用が行われているものと見られるが、光るのは広島のルーキー森下だ。エースの大瀬良が３登板で２完投しているのに続き、森下は初登板で７回。２度目の登板となった６月２８日の中日戦で８回２／３を投げ、完投まで“あと１人”となる奮闘ぶりでプロ初白星を挙げた。

　ここまでの２登板で森下は日曜日に投げていたが、５日の阪神戦が中止されたため、カード頭の火曜日、７日・ＤｅＮＡ戦（マツダスタジアム）に予告先発すると発表された。ＤｅＮＡ・浜口との投げ合いが期待されるが、天候が気になるところだ。