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北別府氏、広島・大瀬良へエール!開幕連続完投記録に期待 闘病激白「死んどったよ」

 1月に成人T細胞白血病を公表し、闘病生活を送る広島の元エース北別府学氏(62)が3日、壮絶な闘病を激白するとともに、球団記録である自身の開幕から3試合連続完投勝利を目指す後輩の大瀬良大地投手(29)にエールを送った。大瀬良は先発予定だった3日の阪神戦(マツダ)が雨天中止となり4日の同戦(同)でスライド先発し、先輩の記録に挑む。

 北別府氏は1月末から化学療法を開始し、治療のヤマ場である末梢血幹細胞を移植した5月19日以降、苦しい日々を送っていた。「死んどったよ。池江璃花子さんが退院してインタビューで『きつかった』と言っていたけど、まさにその通り。練習のきつさは耐えられるけど、この苦しさは経験してみないと分からない。移植してから4、5日は起き上がれなかった」と壮絶な闘病を語った。

 白血球の数値が上がらず「時間がたつにしたがってしんどいし、イライラした」と、肉体的にも精神的にもつらい日が続いたという。移植前にはブログを更新していたが、プツリと途絶えていた。そんな苦しい日々もプロ野球開幕直前に移植した細胞が骨髄で新しい血液をつくりはじめたことを意味する「生着」の反応が見られ、プロ野球開幕戦もテレビ観戦できるまでになった。

 大瀬良は開幕戦の6月19日・DeNA戦で完投勝利。続く登板の同26日・中日戦でも完投勝利を挙げ、北別府さんが1984年にマークした球団記録の開幕から3試合連続完投勝利に王手をかけた。

 2試合ともテレビ観戦し「100球過ぎたくらいから球が浮いたり逆球もあり、どちらの試合も九回は苦労していたが、それまではエースらしくマイペースで放っていた。今の(佐々岡)監督は投手出身で完投させる。本人も心の中で完投が使命というのがあると思う。2試合完投したことで慣れもあり、次は九回の荒れ球もなくなるんじゃないかな」と記録のかかる登板に期待した。

 大瀬良が先発予定だった3日・阪神戦は雨天中止となり、4日の同戦へのスライド登板が決まった。「彼が頑張ってくれることで、ファンが北別府という名前を思い出してくれる。私たちの現役時代は当たり前だった完投も評価される。ありがたい」と喜んだ。

 チームはロード4カードで5勝5敗1分けで地元に戻ってきた。「遠征先で外出もできない中でよく頑張っている」と評価した通算213勝右腕。後輩たちの戦いを楽しみに退院を待つ。

 ◆北別府 学(きたべっぷ・まなぶ)1957年7月12日生まれ。62歳。鹿児島県出身。宮崎・都城農業高から75年度ドラフト1位で広島入団。78年から88年まで11年連続2桁勝利達成。82年に20勝。86年は18勝でリーグ優勝に貢献した。最多勝2回、最優秀防御率1回、最高勝率3回、MVP1回(86年)、沢村賞2回(82、86年)、ベストナイン2回(82、86年)、ゴールデングラブ1回(86年)、オールスター出場7回。通算515試合213勝141敗5セーブ、防御率3.67。94年に現役引退後、01~04年まで広島投手コーチを務めた。12年に野球殿堂入り。野球解説者として活躍する一方でブログやユーチューブでの情報発信や、高校野球コーチ、菜園管理など活動は多岐にわたる。

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