正随 中田翔に弟子入り 大阪桐蔭の大先輩と合同自主トレ
広島の正随優弥外野手(23)が14日、日本ハム・中田翔内野手(30)と来年1月に合同自主トレを行うと明かした。共に広島出身で中学では広島鯉城シニアに所属し、高校は大阪桐蔭に進んだ。ルーキーイヤーの今季は1軍出場なし。球界を代表する打者からさまざまなことを吸収し、来季は1軍デビューを果たす。
正随は先輩からの誘いに即答した。中田は同じ右の長距離砲。自身の成長曲線を伸ばすには、これ以上ない存在だ。「ずっとすごいなと思っていた。同じ環境の中でやらせてもらえるのは良いこと。無知なので引き出しを増やしたい」と目を輝かせた。
コラボは来年1月に実現する。師匠は打点王、ベストナイン、日本シリーズMVPなど数多くのタイトルを獲得。侍ジャパンでWBCに出場するなど国際経験も豊富だ。修羅場をくぐり抜けてきた経験談を聞くことは大きな財産となる。
打撃のテーマはインパクトの瞬間だけに力を入れること。10月のみやざきフェニックス・リーグでは手応えを感じ取っていたが、11月の秋季キャンプで確実なものにすることはできなかった。「良い打者は無駄なく力を伝えている」。武器のパンチ力を生かす術を突き詰めていく構えだ。
「時間はかかるけど得るものは大きい」。今オフは筋力トレにも力を入れており、東広島市内のジムまで通っている。背中まわりの可動域を保ちながら筋力アップを目指すなど、土台作りに余念はない。
大卒2年目で24歳を迎える来季こそ、1軍の舞台に上がるための準備を着々と進める。中田から技術や心構えなど全てを学び、サバイバルレースとなる春季キャンプに臨む。