ドラ1森下、背番号「18」でエース道!佐々岡監督マエケンから継承「重みある」

 広島は9日、広島市内のホテルで育成を含む新人9選手の入団発表会見を開き、ドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=が初めて背番号「18」のユニホームに袖を通した。佐々岡監督が現役時代に付け、その後は前田健太(現ドジャース)が背負ったエース番号。ルーキーイヤーの目標に開幕ローテ入りや新人王を掲げた右腕が、エース道を突き進む。

 まばゆい光を浴びながら、森下は背番号「18」のユニホームに袖を通した。丁寧にボタンを留める、真っ赤な帽子をかぶる。2015年シーズンまで背負ったマエケン以来となるエース番号復活の瞬間だった。

 「カープの18番は、監督がつけていましたし、前田健太投手もつけていた。本当に重みのある番号だと思っています」

 佐々岡監督が入団から引退までの18年間で背負った「18」は、16年から今年までの4年間、空き番号だった。「畏れ多いし怖かった」。11月の仮契約で告げられた直後には不安しかなかった。ただ同時に、期待を感じ取った瞬間でもある。指揮官が松田オーナーに直訴して実現したエース番号の継承。会見で「ありがとうございます」と白い歯をのぞかせた。

 エース道を歩む。佐々岡監督は1年目から先発中継ぎでフル回転し、13勝11敗17セーブ。前田は背番号が「34」から「18」に変わったプロ2年目の08年、19試合に登板し、プロ初勝利を挙げるなど9勝2敗をマーク。最速155キロを誇る森下にも、大学ナンバーワン投手として勝ち星が期待されている。自身は「数字はよく分からないけど、開幕から先発ローテに入って新人王を狙っていきたい」と力を込めた。

 「試合をつくるのが先発の仕事。チームを勝たせる、この投手なら大丈夫だと思わせるのがエース」。理想の投手像を言葉にし、対戦したい打者を問われると、今季リーグMVPを受賞した巨人・坂本の名前を挙げた。「球界を代表する打者。抑えたら自信になるし、打たれたらまだまだ駄目だと分かる」。自身の現在地を知ることで課題は明確化される。飽くなき向上心の一端が見えた瞬間だった。

 チームには明大の先輩である野村や3年連続2桁勝利の大瀬良らがいる。「野村さんとはタイプが違う。自分に足りない部分の話を聞いてみたい」。現エースの背番号14にも積極的に助言を求めるなどして、成長曲線のカーブを描いていくつもりだ。

 「強気で攻めていきたい」。かつてのエースたちも真っ向から立ち向かい、強打者をねじ伏せてきた。森下はエースの系譜を受け継ぎマウンドに立つ。

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