小園ワクワク 根尾と27日“初対決”「ずっと1軍でやろうと言ってきた」
広島の小園海斗内野手(19)が26日、中日・根尾との“初対戦”を心待ちにした。昨夏の甲子園を沸かせた竜のドラフト1位は、27日に1軍に初昇格することが濃厚だ。広島は、自力でCSへの切符をつかむため絶対に負けられない戦い。ライバルの前で結果を残して、日本一への望みをつないでいく。
小園の表情はうれしそうだった。「根尾が上がるんですよね?」。全体練習前、高校時代からのライバルの動向を自ら報道陣に問いかけた。1軍で共にプレーするのは初めて。大一番を前に燃える要素が一つ増えた。
「ずっと1軍でやろうと言ってきた。高校のときからショートのライバルだと思ってきた。1軍でプレーできるのは大きいです」
開幕1軍をつかみ取るなど57試合に出場。プロ初安打の喜びを味わった一方で、黒星のきっかけとなる失策で悔し涙を流したこともある。1軍でしか得られない経験を数多く積んできた。たくましさを増した姿を、同級生に見せる意気込みだ。
最近10試合は4安打ともがいている。「当たり前のことができていない」。タイミングを外してくる投手の前に間が取れていないと自己分析する。全体練習終了後には、東出打撃コーチから体重移動やトップの位置などマンツーマンで指導を受けた。2日連続となった居残り練習。1時間のティー打撃で目指す形を模索した。
自力でCS出場を決めるためには、残された1試合に勝利するしかない。「課題はあるけど、一つでもチームに貢献できるようにやっていきたい」。恐れることなく全力でプレーするだけだ。