長野 CS4番「候補ではある」 9月打率・333絶好調男に膨らむ期待

 広島がCS進出を決めれば、長野久義外野手(34)が4番として起用される可能性が24日、浮上した。高信二ヘッドコーチ(52)が「候補ではある」と明かした。9月は4、5番での出場が主で、ここまで月間打率・333と力を発揮。短期決戦も経験豊富なプロ10年目への期待が高まる。

 今季最終戦の27日・中日戦を白星で締め、進む先はCS決戦だ。長野の力はもちろんチームに不可欠。4番でのCS出場に、高ヘッドコーチは「松山との兼ね合いになるけど、候補ではある」と明かした。

 9月はここまで全17試合にスタメン出場し、63打数21安打で打率・333、3本塁打、12打点。ここ3試合で2度猛打賞を記録するなど、快音を鳴らしまくっている。4番に限れば7試合で26打数12安打、打率・462、1本塁打、7打点と高い貢献度を示す。

 中でも19日・DeNA戦では、チームにとって難敵だった今永からバックスクリーンへ3ランを放った。昨季まで今永に対しては、23打数2安打で打率・087だったが、今季は10打数4安打で・400。CSファーストSで対戦の可能性がある相手に、貫禄を示している。

 CSでも重要な打順で躍動してくれそうな期待が、首脳陣の言葉にも表れている。高ヘッドコーチは「夏場以降(バットが)振れている。さすがの活躍」と目を細める。東出打撃コーチも「打球がヒットコースに飛ぶのはいい証拠。見極めて芯で打とうとしたらヒットは出ない。長打があって、右に打てて、四球を選べる。何か結果を残しそう」とうなずいた。

 CS4番出場となれば自身初だが、短期決戦の経験値は計り知れない。昨季まで巨人で過ごした9年間、2017年を除いた全ての年でCSの舞台に立った。1番や5番などで通算36試合に出場。これほどまでに生きるか死ぬかの試合を戦い抜いてきた男の存在は、チームにとっても大きいに違いない。

 CS進出決定へあと1勝。長野は「(出場すれば)何とかCSで頑張ります。日本一のチャンスはあると思うので」と静かに闘志を燃やしている。日本一の経験も持つ鯉の背番号5。頼もしい姿を見せ続け、熱い秋にしてくれるはずだ。

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