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ありがとうエルドレッド…感謝の引退セレモニー 広島を愛し広島に愛された男

 「広島7-8ヤクルト」(15日、マツダスタジアム)

 昨季まで広島でプレーしたブラッド・エルドレッド氏(39)の引退セレモニーが15日、マツダスタジアムで行われた。午前中は広島大学病院の小児科病棟を慰問。試合前にはファンやチームメートが見守る中、打撃練習を公開し、30スイング中、1本の柵越えを披露した。今後は米国駐在スカウトとして、チームを支えていく。

  ◇  ◇

 カープにエルドレッドが帰ってきた。背番号55のユニホームに袖を通してグラウンドに立つと、ファンは『カントリー』、『カンちゃ~ん』の大歓声だ。ヤクルト戦の試合前、練習を終えたナインも続々と姿を見せ、打撃ケージを見つめた。現役時代の応援歌が鳴り響く中、エルドレッドは17球目を弾丸ライナーで左翼席へ。30スイング中、柵越え1本。ラストは左打席から大飛球を打ち上げ、笑顔でバットを置いた。

 「非常に楽しかったです。みんながハッピーになってくれたらうれしい。皆さんのために1本ホームランを打てて良かったです」

 サプライズも大成功だ。「現役時代に何本もバットを折られた」という山下打撃投手を困らせようと、倉庫に眠っていたひび入りのバットをゲット。狙い通り真っ二つに折り、「演出さ」と笑った。

 12年6月の来日から計133本のアーチをかけた。忘れられない試合が13年9月25日・中日戦だ。0-0の八回2死一塁、浅尾から2ランを放ち、球団初のCS進出に導いた。16年ぶりのAクラスにチームも鯉党も歓喜。「みんなの反応を見て記憶に残るホームランになりました」と懐かしそうに振り返った。

 今季もプレーできる自信はあったがオファーは届かず。「これでおしまいかな」と引退を決めた。今後は米国駐在スカウトとして、「日本のチームに長年在籍したいという気持ちを持った選手を探したい」と意欲満々だ。

 五回終了時には自転車に乗って、グラウンドへ。家族と一緒にCCダンスを披露した。そして試合後は「夢だった」と語る引退セレモニーのあいさつで、マイクの前に立った。

 日本語で「広島に戻って来てうれしい」と話すと、西村、松長両通訳、球団、両親、愛妻、スタッフ、チームメート、そしてファンへ「本当にありがとうございました。最後まで諦めず応援してくれたこと、スタンドの皆さんの笑顔、優勝に歓喜した姿…。私はスタンドの皆さんの笑顔を忘れません」と感謝を述べた。最後は花束贈呈で涙ぐむ鈴木を抱きしめ、言葉をかけた。さよならじゃない。第2の人生も、カープと歩んでいく。

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