小園、狙う大谷超え!高卒1年目安打「45」射程圏 残り17戦14本

 広島の小園海斗内野手(19)が2日、“大谷超え”を新たな目標に加えた。今季、ここまで32安打を放っており、日本ハム時代の大谷(現エンゼルス)が高卒1年目でマークした45安打を射程圏に捉えている。残り17試合で14安打と、大きな成長曲線を描く若鯉にとって、決して不可能ではない数字を追い求めていく。

 1年目のシーズンが佳境を迎えつつある。大きな期待を背負ってきた小園は、成功も失敗もすべてを糧として成長を遂げてきた。残りは17試合。「得点につながる打撃」を目指しながらも、個人としては球史に名を刻む大谷の数字を目標に定める。

 「きついかもしれないですね。でも頑張ります」

 ここまで44試合の出場で32安打。高卒1年目の安打数としては清宮(18年・日本ハム)と肩を並べている。上位には41本の松井(93年・巨人)らがおり、球団では東出(99年)の53本が最多。残り試合数を考慮すれば球団記録の更新は難しいが、大谷の45本は視界に入っている。

 7月15日に再昇格し、田中広に代わってスタメン出場は増えたが、8月の月間打率は・190に終わった。初対戦する投手が多いことに加え、相手球団に研究され、本来のスイングをさせてもらえないことが打率低迷の要因と自己分析した。

 「振りに行けずに終わっているというのがある。そこが足りないところ。1球で仕留め切れないと、プロは打てない。追い込まれては簡単には打てない」

 練習ではセンター返しを心掛け、目指すスイングができているが、試合では「できていない」と言う。続けて「練習の(ための)練習になっているんじゃないか。試合につながる練習をやらないとダメだなと思っています」と課題を口にする。

 “プロの壁”を乗り越えて目指す大谷超えへの14本。意識の持ち方を変え、取り組む姿勢に変化を持たせなければいけないと思えたのも、1軍で出場し続けてきたからこその経験だ。

 迎打撃コーチは「どんどん振って行ってほしい」と背中を押す。バットを振らなければ得られないことが大半。積極性を貫いて感じたことを次に生かし、成長の階段を上ってほしいと願っている。

 19歳は「1日1本というのは自分の中ではある」と前を見据えた。開幕1軍など、目標に対してブレることなく突き進み、それを実現してきた。3日からは初本塁打を放った神宮が舞台。思い切り振り抜き、安打を積み重ねていく。

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