長野昇格!逆転Vの救世主になってくれ 広輔5年ぶり抹消「実力不足」

 「広島4-8ヤクルト」(22日、マツダスタジアム)

 広島・田中広輔内野手(30)が22日、コンディショニング不良のため5年ぶりに出場選手登録を抹消された。チームが逆転Vを目指す中、昨年までのリーグ3連覇に貢献してきた主力の一人を欠くこととなった。一方で、長野久義外野手(34)が23日・中日戦から1軍に再昇格することが決まった。残り26試合、Vへの使者が本領を発揮する時が来た。

 佳境を迎えているシーズンで、リーグ3連覇に貢献してきた男が戦線離脱した。田中広がコンディショニング不良で出場選手登録抹消。午前中から大野練習場で汗を流し「実力不足でこうなった。この時期に申し訳ないです」と、ふがいなさを言葉に表した。

 出場選手登録抹消はプロ1年目の14年9月19日、試合前練習中にフリー打撃の打球が頭部に直撃したことが原因となって以来5年ぶり。緒方監督は「コンディションが万全でない状態。彼の使い方を見れば、おのずとね。そういう中でチームの勝利に貢献するべく頑張ってくれた」と説明した。この日は体幹トレやマシンを使ったウオーキングなどで調整。当面は3軍で調整を進めていく。

 実績を残してきた中、今季は不振が続いた。6月20日・ロッテ戦でスタメンを外れ、15年4月1日からの連続フルイニング出場が635試合で止まった。後半戦はベンチスタートも増加。20、21日はベンチ外で、ここまで97試合で打率・193、3本塁打、27打点だった。

 チームはこの日の降雨コールドでの敗戦で連勝が2でストップした。残り26試合、経験豊富な背番号2の離脱は痛手。だが、23日・中日戦から長野が1軍に再昇格する明るい材料もある。「明日から合流予定です。スタメン含めて代打でも。彼の打力、経験に期待するものは大きい」と指揮官は明言した。

 長野は7月3日に出場選手登録を抹消されたが、8月はウエスタンで打率・368と好調。バティスタが17日に離脱したが、背番号5が戻れば「左翼・長野」、「一塁・松山」と強力打線への布陣を組む選択肢も可能だ。「上位に技術がある打者が並ぶと、打線が安定する」と東出打撃コーチ。23日の相手先発は左腕・ロメロだけに「6番・左翼」で即先発することが有力だ。

 首位・巨人とは6・5ゲーム差のままだが、逆転Vへ依然として正念場に立たされている。現有戦力が一丸となって、最後まであきらめない。

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