ローレンス、初登板初先発で5回6失点炎上も…踏ん張れ 4連敗…首位Gと5差

 「広島2-6ヤクルト」(3日、マツダスタジアム)

 広島は最下位ヤクルトに敗れてカード負け越しが決まり、1分けを挟んで4連敗となった。来日初登板初先発だったケーシー・ローレンス投手(31)が5回6失点と炎上。プロ初の1番でスタメン出場した坂倉将吾捕手(21)は初回に安打を放つなどアピールしたが、起爆剤とはならなかった。最大14あった貯金は2まで減少。首位・巨人とのゲーム差は5に広がった。

 どんよりとした雲に覆われたスタジアムに鯉党のため息が充満した。来日初先発のローレンスがど派手な大炎上だ。4番村上のメモリアル弾は瞬く間に真っ赤なスタンドへ。あまりにショッキングな弾道に、助っ人右腕は膝から崩れ落ちそうになった。

 「今の段階では自分の中で説明できない。あれだけ四球を出したことがない。山田哲への四球から何かが狂った。慎重にいこうと話し合ったが…。とにかく今は説明できない」

 四回まで1失点で踏ん張っていたが、五回に、突然の制球難に陥った。2死二塁から山田哲に3ボールから申告敬遠したところで大暗転。ルーキー吉田にストレートの四球、3番青木には12球連続ボールとなる押し出し四球を与えると、若き4番に20号満塁本塁打を浴びた。

 緒方監督も「テンポのいい打たせて取るピッチングで、初回1点を取られたけど五回途中まで良かった。あの回がもったいなかった。2アウトを取っていたからね」と首をかしげるしかなかった。

 この夜は今季77試合目で3年目の坂倉をプロ初の1番に抜てきした。今季チームの1番打者は田中広、野間、長野、西川、小園、高橋大に続いて7人目。昨季は4人、16年と17年は2人だけだったという事実が、今季の苦悩を物語る。高ヘッドコーチは「広輔がああいう状態だからね。日替わりになる。そうせざるを得ない」。今季の1番打者は打率・209と低空飛行。緒方監督は「打順はいろいろ考えながら」と固定できない苦しさを吐露する。

 その坂倉は初回の初球を右前へ。積極的なスイングで結果に結びつけた。五回には1点を返し、なお1死三塁から一ゴロで打点をマーク。六回から途中交代となったが、きっちりと爪痕を残した。

 「僕が決めることではないですけど、また(チャンスが)あればもっといい内容と結果を求めてやっていきたい。出たところでしっかりやっていきたい」

 坂倉は目をぎらつかせながら言った。チームは1分けを挟んで4連敗。最大14あった貯金は2に減り、首位巨人と5ゲーム差まで広がった。厳しい数字が並ぶが前を向くしかない。「これだけの声援をもらっててね…。また頑張ります」と鯉将。5連敗中のマツダスタジアムで次こそ7月初白星を届けたい。

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