今村、1回0封 再浮上へ頼れる右腕が帰ってきた!今季初昇格即初登板
「広島2-6ヤクルト」(3日、マツダスタジアム)
広島・今村が帰ってきた。今季初昇格即初登板でヤクルト打線を寄せ付けない投球を披露した。村上から空振り三振を奪うなど、主軸相手に1回無安打2奪三振無失点。チームに勇気を与えた16球だ。
「良い緊張感でした。良い結果になって良かった」
2-6の九回に出番が来た。青木を直球で追い込むと最後はスライダーで二ゴロ。五回に満塁弾を放っていた続く燕の若き主砲は、直球で仕留めた。最後は新人の中山も空振り三振。この日の最速は146キロ。「まずまずだった」。そう言って振り返ったが、球速表示以上の切れと伸びだった。
昨季までのリーグ3連覇の立役者は、春季キャンプを2軍でスタート。オープン戦も2試合の登板に終わり、開幕1軍を逃した。ウエスタンでは27試合で1勝3敗、防御率4・05と納得できる数字ではない。それでも中村恭の出場選手登録抹消で巡ってきた機会で、確実に結果を出した。
「腕が振れていたし空振りも取れていた」と佐々岡投手コーチ。一発回答した投球内容と結果に、目尻を下げた。
試合後、今村は「きょうみたいな投球を続けていかないと」と気持ちを切り替えた。チーム再浮上には欠かせないピース。ブルペン陣の底上げに、経験豊富な右腕が加わった。